作曲家、プロデューサー、キーボーディスト、そしてマルチプレイヤーでもあるケリー・モーラン。Oneohtrix Point Neverの来日公演でもバンドメンバーとして参加をしている彼女が、〈WARP〉からは初めてとなるアルバム『Ultraviolet』を11/2にリリースすることが決定。
(情報提供:BEATINK)
ニューヨークで行われたダンスパフォーマンスとのコラボレーションと、長年ジョン・ケージのコラボレーターを務めたマーガレット・レン・タンに向けた作曲を行ったことがきっかけで、注目を集めたケリー・モーラン。それはちょうど〈Telegraph Harp〉からの前作、『Bloodroot』が2017年にリリースされて注目を集め始めた時だった。
『Bloodroot』は革新的なピアノ使いとケリー・モーラン専用に作られたエレクトロニック・アコースティックな楽器、そして彼女がインスピレーションを感じた多様な音楽のスタイルが詰め込まれた作品だ。
その多様な音楽のスタイルの影響はローリング・ストーン誌のエクスペリメンタル、ニューヨークタイムス誌のクラシック、そしてニューヨークオブザーバー誌のメタル、と様々なジャンルのアルバム・オブ・ザ・イヤーのリストに選出されたことからも明らかだろう。そして彼女は2018年にOneohtrix Point NeverのM.Y.R.I.A.D.ツアーでのアンサンブルに参加し、世界の名門ベニューでのプレイを経験してきた。
今回、〈WARP〉からのデビューアルバムとなる『Ultraviolet』においても、彼女の豊富なインスピレーションの探求は続いている。
彼女は次のように感じたことを覚えていると語った。
「私は森の中でうずくまっていた。風邪や動物の音を聞いていて、全てが響きあって私を取り囲んでいた。」
「私は自分自身にこう問いかけてた。“どうやったらこんな風に感じる音楽を作れるんだろう。自然で、強いつながりを感じて、寄り添ってくるような音楽を。”」
『Ultraviolet』はジャズやドリームポップ、クラシックな構成、ブラックメタル、暗闇と光、様々な要素が一体となった神秘的なアルバムとなっている。「自分のアーティストとしての表現のプロセスを再検証することで、自分を自由にする事が出来た」とモーランは語る。
ケリー・モーランの〈Warp〉からリリースされる『Ultraviolet』はCD、LP、デジタルの各フォーマットで11月2日に世界同時リリース。iTunes Storeでアルバムを予約すると、「Helix (Edit)」が予約限定楽曲としてダウンロードできる。
「Helix (Edit)」
◆ リリース情報
label: Warp Records / Beat Records
artist: Kelly Moran
title: Ultraviolet
release date: 2018.11.02 FRI ON SALE
<トラックリスト>
1. Humans Disguised as Animals | Nonkilling 1
2. Body Fat
3. False Skull 7
4. Nonkilling 3 | The Anteroom | False Skull 1
5. Vacant Boat
6. Nonkilling 13 | Ceiling for the Sky
7. A Memory, The Spinning of a Body | Nonkilling 2
8. Nonkilling 6 | Hunger
9. July 13 No Hope No Pain
10. Love Means Taking Action
11. Brutal (feat. Ocean Vuong) | False Skull 5
12. False Skull 12
13. Nothing
■ バイオグラフィー
NYブルックリン出身のトム・クレルによるソロ・プロジェクト。R&B、サイケデリック、エレクトロニクスなど様々なサウンドを昇華させたドリーミーなサウンドでファンを増やし続けている。10年にアルバム・デビュー。12年に発表した2作目『トータル・ロス』が米ピッチフォークで8.4点、ザ・ガーディアン4/5点と音楽メディアで高く評価され世界中で大ブレイクを果たした。14年に3作目の『ホワット・イズ・ディス・ハート?』をリリースし、Hostess Club Weekender出演のため来日した。16年9月に4作目となる『ケア』をリリース。