ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団『アンチェインド・メロディーズ』が11月21日に発売された。この新作では、オービソンのヴォーカル・パフォーマンスの中でも最高の状態にあるものと、ロンドン随一の知名度を誇るオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の研ぎ澄まされた感性による見事な演奏との融合が最高レベルで結実したものである。
(情報提供:SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
(Photo: TONY GALE-Courtesy of the Orbison Estate)
ドン・リードマンとニック・パトリックのプロダクション・チームが再び舵取りを担当した『アンチェインド・メロディーズ』。リードマンとパトリックはこの分野において、『イフ・アイ・キャン・ドリーム:エルヴィス・プレスリー・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』、『ワンダー・オブ・ユー:エルヴィス・プレスリー・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』も手がけている。一部の曲ではロイの息子たち、ウェスリー(ギター)、ロイJr.(ギター)、アレックス(ドラムス)が追加の楽器演奏を提供し、時には“オービソン家の女性たち”がバックアップ・ヴォーカルで加わっている。
このアルバムから公開になった2曲のビデオは以下の通り。
「ブルー・バイユー」
メキシコ風味ただよう名曲で、77年にはリンダ・ロンシュタットがカヴァーし、全米3位に達するヒットを記録している。
「ハートブレイク・ラジオ(フィーチャリング・キャム)」
新進カントリー・アーティスト、キャムとのヴァーチャル・デュエットのスペシャル・ヴァージョンで、ロービソン・ファミリーが登場し結束の固さを見せつける。
『アンチェインド・メロディーズ』 メイキング・ビデオ
昨年の『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル』がヒット曲中心の企画だった一方、『アンチェインド・メロディーズ』のレパートリーのセレクションは、オーケストラというフォーマットに特に合うものが中心になっている。中には、どの曲がこの企画に相応しいかを問われたファンたちの投票結果によって収録されたものもある。トップ6の「ウォーク・オン」、「リア」、「クロウリング・バック」、「ブルー・バイユー」、「ダニー・ボーイ」、「カリフォルニア・ブルー」はすべて収録されている。音源は1963年のものから、ロイが1988年12月に急逝する直前に行われたレコーディング・セッションのものまで収められた。
「『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル』で成し遂げたものに匹敵し、さらにそれを超越するようなアルバムを作るにはどうすればいいか。それが試練だった」共同プロデューサーのドン・リードマンはそう語る。「ロイがそのレコーディング・キャリアにおいて生み出した膨大な作品を深く掘り下げなければならないことは明らかでした。自然な進化となるものを作り、なおかつロイのファンの多くが驚くような、目先を変えた新鮮なものも作ることができるだろうと手応えを得た瞬間がありました。そうした中で、まさにそのような新作を作ったのです。“新作”をね」。
◆ 作品情報
ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
『アンチェインド・メロディーズ』
● 2018年11月21日発売
● 解説・歌詞・対訳付
● 品番:SICP5934
● 定価:¥2,400+税
01. アンチェインド・メロディ
02. ブルー・バイユー
03. シーズ・ア・ミステリー・トゥ・ミー
04. ハートブレイク・ラジオ
05. フォーリング
06. ウォーク・オン
07. グレート・プリテンダー
08. ザ・クラウド
09. コメディアンズ
10. クロウリング・バック
11. ダニー・ボーイ
12. トゥー・スーン・トゥ・ノウ
13. ケアレス・ハート
14. カリフォルニア・ブルー
15. ハートブレイク・ラジオ(フィーチャリング・キャム)