2016年4月21日に惜しまれながらも57歳の若さで急逝、全世界のアーティストや音楽ファンに多大な影響を与え続けている孤高の天才=プリンス。1995年以降に発売され、廃盤後は入手困難となっていた作品をCDやアナログ・レコード等のフィジカルで発売していくカタログ・リリース・プロジェクト<LOVE 4EVER>。第1弾が今年2月に発売、第2弾が今年4月に発売されることが発表となっているが、第3弾として1995年パリで開催されたラグジュアリーブランド<ヴェルサーチ>(現<ヴェルサーチェ>)のショウにて来場者に配布された幻のカセット『ザ・ヴェルサーチ・エクスペリエンス』(原題「The VERSACE Experience Prelude 2 Gold」)が完全生産限定で復刻、初めてリリースされることが発表された。
(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
これは今年4月13日のレコード・ストア・デー向けのタイトルとして発売されるもので、輸入盤は4月12日発売予定、国内盤も4月中旬にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより発売予定。なお同社より洋楽の国内盤カセットが発売されるのは25年ぶりで、2000年代では初、 “平成最後の洋楽カセット”として登場することになる。
『ザ・ヴェルサーチ・エクスペリエンス』は1995年夏にパリのファッション・ウィークで開催されたイタリアのラグジュアリーブランド<ヴェルサーチ>のショウにて来場者に無料で配布された幻のカセットで、当時500本のみ生産された貴重な作品。2016年のプリンス死後にはこのカセットの価格がネットで高騰し、米最大級の音楽データベースサイト=Discogsにてカセットとしては史上最高額の約40万で取り引きされたことでも話題となった。作品にはその後プリンスの名を捨ててシンボル・マーク名義(通常ラヴ・シンボル)で初めて発表した名作アルバム『ザ・ゴールド・エクスペリエンス』に収録されている「ゴールド」や「アイ・ヘイト・U」、「P.コントロール」のリミックス・バージョンほか、レア音源としてプリンスのジャズ・フュージョン・プロジェクト<マッドハウス>(Madhouse)やザ・ニュー・パワー・ジェネレーションの未発売音源が収録されており、プリンス関連の作品としては最も入手困難な作品だった。
カタログ・リリース・プロジェクト<LOVE 4EVER>第1弾は2000年以降のプリンスの絶頂期にあたる『ミュージコロジー』(2004年)、『3121』(2006年)と『プラネット・アース~地球の神秘~』(2007年)の3作品がCDおよび初のアナログ・レコードとして今年2月に発売。続く第2弾は1999年という2000年代へ向けた新しい時代への期待感が高まるなか制作・発表された作品群が4月26日に発売予定で、2CD+DVDの『レイヴ完全盤』は初回限定盤のみ紙ジャケット仕様で発売されるほか、『レイヴ・アン2・ザ・ジョイ・ファンタスティック』『レイヴ・イン2・ザ・ジョイ・ファンタスティック』は特殊パープル盤としてアナログ・レコードとして登場する。今回発表された第3弾はレコード・ストア・デー向けの商品としてのカセット『ザ・ヴェルサーチ・エクスペリエンス』で、幻の作品が完全生産限定で復刻、今年4月遂に発売となる。
◆ リリース情報
『ザ・ヴェルサーチ・エクスペリエンス』
(原題「The VERSACE Experience Prelude 2 Gold」)
<カセット>
2019年4月12日発売(輸入盤)
※国内盤の詳細は追って発表予定。