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[コラム] BackRoad Geeというラッパー

NO.16編集部コラム


目まぐるしく変わっていくラップミュージックの音のトレンドの中で、様々なサブジャンルも誕生していく。ここ最近ではシカゴ生まれのドリルだったり、トラップだったりがトレンドだろうか(もはや新しいサブジャンルが生まれているのかもしれないが)。

そんな中、イギリスで注目を集めているのがBackRoad Geeというイギリスのラッパーだ。彼はアフリカ、コンゴ出身の両親のもとに生まれ、小さい頃は母親にコンゴの音楽を聞かせてもらっていたそうだ。また、様々な楽器も手に取り、ドラム、キーボード、ギターを演奏することができるというマルチプレイヤーでもある。ラップを始めたのは友人たちと、フリースタイルを楽しんでいたことがスタートになったようだ。

そんな彼のラップのスタイルのベースにあるのは、グライム。

Grimeとは、2000年代初頭に隆盛を極めた、2Step/UK Garageから派生した、ハードかつアップテンポなエレクトロビートに乗せたラップのこと。

代表的なアーティストとして名前が挙がるのが、ディジー・ラスカル。

なお、UK Garageでかなりハードなサウンドで知られていたのが、So Solid Crewだ。

BackRoad Geeは、こういったサウンドをベースにドリルやトラップのテイストを上手く取り込んだサウンドを作り上げている。

ここ何年か、ポップスの世界でも2Stepのビートが再び取り入れられるようになってきたが、グライムやUK Garageはなかなかアメリカで注目されることが少なく、アメリカのラップでそういったテイストが入っているのは、これまでもほとんど聞いたことがない。それだけに果たしてどこまで広がっていくのかは未知数だが、イギリス出身のBackRoad Geeという名前は覚えておいて損はないかもしれない。

(NO.16編集部)

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