(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
リンキン・パークのヴォーカル、チェスター・ベニントンが90年代に地元フェニックスで組んでいたバンド、グレイ・デイズ(Grey Daze)が、4月10日にアルバム『アメンズ』を世界同時リリースする。現在、収録曲の「シックネス」を先行配信し、そのミュージック・ビデオも公開されている。
GREY DAZE “SICKNESS“ YouTube
公開された楽曲「シックネス」はもともと1997年に書かれたもので、当時のチェスターがどうにか理解しようとしていた喪失感や失望が描かれている。助けを求め、自暴自棄になっていたチェスターの叫び。この楽曲にはそれを反映させたようなどこまでも伸び続けるクライマックスがある。詞はチェスターと親友でありドラムスを担当するショーン・ダウデルによる共作。
ショーンは、このミュージック・ビデオに関して以下のように語っている。
「このビデオは、チェスターが15歳の頃の実話に大まかには基づいているんだ。彼は学校でいじめられていて、ある日実際に暴行も受けてしまった。僕は2歳年上だったので、友だちを集めて翌日公園に行き、その子を懲らしめてやった。その日から僕はチェスターを守る役目を担い、それ以来彼が亡くなった現在も兄のようになったんだと思う。」
4月10日に世界同時リリースとなるアルバム『アメンズ』は、2017年にチェスターがグレイ・デイズ再結成し、当時バンドに足りていなかったリソースなどをメンバーと共に再構築、再録音すると発表したところから始まった。すでにリハーサルをメンバーは始めており、チェスターもリンキン・パークのツアーが終わったらスタジオに入る予定だったが、同年7月20日にチェスターが急逝。
一旦は皆途方に暮れたものの、残ったメンバーのショーン・ダウデル(ds)、メイス・ベイヤーズ(b)、クリスティン・デイヴィス(g)、そしてチェスターの両親と未亡人のタリンダが、ロマ・ヴィスタ・レコーディングスの創設者でありリンキン・パークが在籍するワーナー・ブラザーズ・レコードの元会長トム・ワーリーの支援を受けてプロジェクトを実現することを使命とした。ショーン、メイス、クリスティンの3人で90年代半ばのバンドのトラックからまず選曲、90年代のオリジナルのチェスターのヴォーカルにリマスターを施し、2019年にそのヴォーカルをメインにしつつ新たにサウンドをレコーディング。ジェイ・バウムガードナーがプロデュースをし、KORNのブライアン”ヘッド“ウェルチ、ジェームス”マンキー”シャファー、ペイジ・ハミルトン(ヘルメット)、クリス・トレイナー(ブッシュ、ヘルメット、オレンジ9MM)、シンガー・ソングライターのLPなどもレコーディングに参加している。
ショーンとタリンダ・ベニントンはローリング・ストーンに本プロジェクトがどのように実現に至り、世界中のファンと本作品を共有できる感動について話している。
「彼がグレイ・デイズをもう一度やりたかったのは音楽が素晴らしかったから。彼は昔からこのバンドの音楽が好きだったし、この音楽を自分で作ることができたことに興奮していたの。彼が多くの経験と成功を得た後に、このバンドをまたできることにとてもワクワクしていた。いま彼の声が聞こえる。「イェー、最高だ!」って。」
また、KORNのブライアン “ヘッド” ウェルチは「レンジ、パワー、どちらをとっても彼が最盛期にいるように聴こえる」とも語っている。
本作品は、チェスターと親密だった周りの人たちの輪だけでなく、チェスターの声をもう一度聴くのを待っている何百万人のファンにとっても10代の頃からのチェスターのメッセージが現代のサウンドで蘇る重要な作品だ。
◆ リリース情報
GREY DAZE / AMENDS
グレイ・デイズ / アメンズ 発売日:2020年4月10日
● 初回限定盤SHM-CD+DVD ※DVD内容未定
品番:UCCO-8035 税込¥3,740
● 通常盤CD
品番:UCCO-1220 税込¥2,750
<トラックリスト>
01. シックネス Sickness
02. サムタイムス Sometimes
03. ホワッツ・イン・ジ・アイ What’s In The Eye
04. ザ・シンドローム The Syndrome
05. イン・タイム In Time
06. ジャスト・ライク・ヘロイン Just Like Heroin
07. B12 B12
08. ソウル・ソング Soul Song
09. モレイ・スカイ Morei Sky
10. シー・シャインズ She Shines
11. シャウティング・アウト Shouting Out