(情報提供:BIG NOTHING)
(Photo by Dan Medhurst)
ロンドンを拠点に活動し、ジャズ、エレクトロニカ、テクノ、ハウスといったあらゆる音楽を自在に操るミュージック・マエストロ、フローティング・ポインツ。先日、今年のフジロックにライブセットで初出演することが決まり、大きな話題を呼んだ彼が、各媒体の2019年の年間ベストチャートにも選出された最新作『Crush』より『Bias』を本日シングルリリースした。シングルにはMayfield Depot MixとExtended Mixの2つのバージョンが収録されており、12インチ・シングルは後日発売となる。
Bias (Mayfield Depot Mix)
不穏なメロディの中に徐々に流し込まれるビートがフロアを完全に掌握する「Bias」は彼がライブをする中で形態を変え、刺激的な即興演奏をベースにしたバージョンとして「Mayfield Depot Mix」が誕生した。このミックスは、Warehouse Projectシリーズの一環として2019年末に行われたパフォーマンスに由来し、オーディエンスの歓声が入った、まるで箱の中のエネルギーが感じられるようなライブ録音がベースとなっている。「Extended Mix」はアルバムバージョンの「Bias」を拡張したもので、新たなレイヤーが加えられ、原曲に深みを与えている。
また、彼は最新ミックス『Dialogue Between Dreamers Pt. One』を公開中。ロックダウン中に何度も何度も繰り返し聴いてきたレコードに思いを馳せて作られたこのミックスは、ソウル、ジャズ、カントリーを網羅しており、Steve Kuhn、Susan Pillsbury、Family Circleなど、レアな楽曲が多数収録されている。
数年前、友人のオーティスが「a time for peace」というミックステープを出した。このミックステープはメロディアスでヴォーカルの入ったミックスで、その中で初めて知ったお気に入りの曲が何個もあった。このミックスにトラックリストはなかったんだけど、何年かかけてそのお気に入りの曲が入ったレコードをお店で偶然見つけることがあって、やっとレコードに針を落とすことができたという喜びに満ち溢れた瞬間があったんだ。この一週間は、いつも聴くレコードを振り返る機会を与えてくれた。もしかしたら誰かがこの中から何か新しいもの夢中になって、僕がしたような、針を落とす幸せな瞬間が訪れるかもしれないと願っているんだ。何らかの形で僕をレコードに導いてくれた全ての人に感謝している。 – Floating Points