The Musicというバンドを覚えているだろうか?2001年、同心円のカラフルなジャケットでデビューしたイギリス、リーズ出身のバンドだ。90年代のブリットポップを経たイギリスから登場したのは、再びマッドチェスターのようなダンス・ミュージックを取り込んだロックだった。デビュー曲となった「The People」は、それまでのUKロックのイメージをぶち壊す、とんでもないパワーを持っていた。
重たいギターサウンドはストーンローゼスを彷彿とさせた。ロブ・ハーヴェイのハイトーンのヴォーカルは、不思議な陶酔感をもたらし、ステージ上の「タコ踊り」と呼ばれるダンスも、オーディエンスを熱狂させた。著者も10年以上も前にサマーソニックでライブを見たが、その興奮は鮮明に記憶に残っている。
しかし、2008年のアルバム「Strength In Numbers」をリリース後、2011年のツアーを最後に解散してしまった。
そんなThe Musicが再結成を発表した。2021年の5月にライブを行う。
.@TheMusicTour ARE BACK! One of Leeds’ most celebrated bands return after 10 years, for an exclusive outdoor reunion show at Temple Newsam on Fri 28th May with an incredible bill of special guests @TheCribs @thecoralband @TheSnuts & @TheSkinnerBros!https://t.co/iuOWemyx6V pic.twitter.com/PQsNJoFfSX
— Futuresound Events (@Futuresoundgigs) September 4, 2020
ここ最近、90年代〜2000年代のバンドの活動が活発になってきているようにも感じている。エレクトロ・ポップ全盛のこの10年を経て、再びバンドサウンドが復活してくるのか。と言っても、テクノロジーの進化によって、旧来の純粋なロック・バンド、というのはますます減っていくだろうが、今後のバンドの活動にも注目してみたい。
(NO.16編集部)