久しぶりに東京の新型コロナウイルスの新規感染確認者が600人台だった。もちろん決して少ない数字ではないし、これが解決に向かっているわけではないのだが。東京オリンピックに関しても色々な情報が錯綜している。
そんな中で、世界中のアーティストが憧れるであろうフェスの一つ、イギリスのグラストンベリー・フェスティバルが、今年も中止になるというニュースが入ってきた。
https://nme-jp.com/news/97725/
これにより、グラストンベリーは2年連続で開催がされないこととなった。
アフター・コロナ、ウィズ・コロナ時代のエンタメの先行きはまだまだ明るいものではないのかもしれない。そんな中でもなんとか音楽を届けようと、アーティストたちは様々なアクションを試行錯誤している。
アメリカのオルタナバンド、フレーミング・リップスが先日行ったライブは、そんなウィズ・コロナの新しいライブの形の一つとして記録されるだろう。
フレーミング・リップスは1月22日に、出演者、観客が全員バブルの中に入ったライブを開催した。このバブルは、以前、まだコロナが感染拡大する前のライブで、フロントマンのウェイン・コインが観客にダイブする際に使った言葉あるバブルだ。バンドメンバーそれぞれ、観客は1人〜3人ごとにバブルに入っている。サウンドシステムや、バブル自体の換気システムが一体どうなっているのか、詳しくはわからないのだが、社会的距離を保ってライブを楽しめる。さらにはインスタ映えもする!
もちろんこれがスタンダードになるとはバンドも思っていないだろうが、感染対策も踏まえた演出の一つとして、なんとも考えられたライブではないだろうか。実際、配信ライブは配信ライブで楽しめるものなのだが、やはりアーティストとの距離感はどうしても感じてしまう。こうして目の前で、心置きなくライブを楽しめるというのは、アーティスト、オーディエンス双方にとって喜ばしいステージだっただろう。
2021年、7月には再度オリンピックが控えており、それに伴いフジロックは8月開催、スーパーソニックは9月開催で控えている。ワクチンがどこまで効くのか、そして摂取できるのか・・・色々な面がまだ見えないが、今後もエンタメ界では試行錯誤が続きそうだ。
(NO.16編集部)