日本で急な広がりを見せた音声SNSのClubhouse、話題になるのはなんとなく落ち着きを見せてきた感じがする。これからは、色々な使い方がユーザーの中でチャレンジされていくのだろう(アメリカでは、おそらくすでにされている)。
筆者もroomを色々と見ていると、音楽的な使い方をチャレンジしているroomもすでに存在している。Clubhouse上でセッションをしているのだ。インターネット上での通信なので、それぞれの回線の状況などによって、レスポンスが違うので、どうしてもズレは生じてくるが、それも含めて楽しんでいるような感じだった。もちろん、参加したくてもモデレーターが許可をしない限り参加はできないし、Clubhouseでのコミュニケーションは録音ができないので、後で聞き返すこともできない。逆を返せば、本当にその場限りのセッションになるだろう。
筆者が聞いたルームでは、つい最近までClubhouseのアプリのアイコンに使われていたBomani Xとセッションをする、というRoomだった。
(写真はBomani X氏のTwitterのヘッダー)
そのRoomはどうやら日本向けに発信していたようだが、最後は自由に入ってきていいよ、という感じでセッションしていた。ちなみに、現在、アプリのアイコンはBomani Xではなくなっていて、Bomani Xが6代目のアイコンだったそうなので、現在のアイコンの人物で7代目となるようだ。現在アイコンを務めているのは、Axel Mansoorという、アメリカ、LAをベースに活動しているアーティスト。このようにミュージシャンをアイコンに使っているところからも、何かしら音楽とつながっていたい、というClubhouse側の意向も感じ取れる。
実際に、Clubhouseのアイコンに採用されることで名前は知られるようになるし、世界中に人が顔を覚えるようになるので、アーティストとしての広告効果は絶大かもしれない。Apple製品のCMに使われるか、Clubhouseのアイコンになるかがステータスになる日が来るのか?
(写真はAxel Mansoor氏のTwitterのヘッダー)
他にも、ラップのフリースタイルのRoomなどもあるそうで、なるほどこれはかなり相性が良さそうに感じられる。
これまでも新しい音楽プラットフォームが生まれると、そのプラットフォーム発のアーティストがデビューしてくる。MySpace、YouTubeなどだ。Clubhouseは音楽プラットフォームではなく、音源を何度も聞いたりすることができない。とはいえ、知るきっかけの一つにはなるだろう(プロフィールには他のSNSのリンクを貼ることもできる)。
もちろん、様々な問題・課題も出てくるだろう。このClubhouseが、今後どのように成熟していくのか、まだまだ注目していく必要がありそうだ。
(NO.16編集部)