ウルフ・アリスが帰ってきた。
2015年にリリースしたファーストアルバム「My Love Is Cool」は全英チャート2位のヒットとなり、2017年のセカンド・アルバム「Visions Of Life」は、Mercury Prizeを受賞するなど、イギリスを代表するバンドとしての地位を確立していった。
しかし、それ以降、表立った動きが見えなくなっていたのだ。(とはいえ、海外のバンドで3、4年間隔が開くのは普通にあることなのだふが・・・)
そんな中、ついにウルフ・アリスの新曲がリリースされたのだ。
ギターロックを前面に出したアグレッシヴなオルタナ・バンド、というこれまでのウルフ・アリスとは一転して、ピアノを全体にフィーチャーした、バラードだったのは、なんとも意外だった。
タイトルは「The Last Man on Earth」。これは唐突に訪れたパンデミックによる世界の行く先に思いを馳せたものなのかもしれない。ピアノのアレンジによるものなのか、ヴォーカルのエリーの歌声は極限まで澄んで聞こええてくる。
もちろんこれまでだったスローナンバーを歌ってきているウルフ・アリスだが、ここまで静かにメッセージを発するWolf Aliceは初めてだ。おそらくニューアルバムに向けて、ある意味で道標になる1曲になっているのは間違いない。MVの冒頭に出てくる「CHAPTER Ⅸ」が意味するものも気になるところ。
新しいWolf Aliceの幕開けだ。
(NO.16編集部)