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[コラム] 帰ってきたミツキ!

NO.16編集部コラム


Mitski、というアーティストをご存知だろうか?
本名はミツキ・ミヤワキ。ニューヨークを拠点に活動する日経のシンガーソングライターである。日本語も堪能な彼女だが、父親の仕事の関係で世界各国を転々として育ったのち、アメリカ・ニューヨークに渡り、音楽を学んだ。

日本人の母親の影響もあって、中島みゆきや山口百恵など、日本のポップ・ミュージックもルーツの一つになっているそうだが、実際の彼女のサウンドは、オルタナティヴだ。

2016年にリリースした、彼女にとっては4枚目となるアルバム「Puberty2」は、音楽メディアで大きな注目を集めた。このアルバムに収録された「Your Best American Girl」は、静から動へ、そして再び静と、人間の感情をそのまま音に変換したかのようなサウンドで、一度聞いてみれもらえばわかるが、心を揺さぶってくる。

このアルバムの高評価もあって、なんと2017年にはピクシーズの全米ツアーのオープニング・アクトを務めた。とてもパワフルなサウンドと歌声だが、彼女自身は、どこからそんなパワーが出るのかと思うほど、小柄でキュートな女性である。

2018年には5枚目のアルバムをリリースし、さらにビッグになっていくのかと思っていた矢先、2019年9月のニューヨークでの公演で無期限のライブ活動停止を宣言してしまった。ツイッターなど主要SNSのアカウントも削除してしまったようだ。ただ、音楽を止めることはしない、とも言っていたので、いつかはシーンに戻ってきてくれるという淡い期待をいだいていた。

そして、ついに彼女の名前を音楽メディアに見つけた。
グラフィック・ノベル(日本で言うところのマンガだろうか?)「THIS IS WHERE WE FALL」のサウンドトラックに寄せた新曲がSoundcloudで公開されているのだ!

オルタナ、と言うよりはカントリー風な楽曲だが、確かに彼女の少し低音が聞いた歌声だ。彼女の新曲が久しぶりに聴けたと言う喜びはあるものの、やはりSNSは閉じたままなので、表舞台に戻ってくる気配はまだない。

ただ、今回の新型コロナウイルスのパンデミックは、きっと彼女の心にも何かしらの影響を与えているに違いない。その心で感じたことを音楽にしたためてくれる日の期待したい。

(NO.16編集部)

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