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[コラム] プリンスがこの世を去って5年

NO.16編集部コラム


プリンスがこの世を去って5年が過ぎた。

KING OF POPマイケル・ジャクソン、QUEEN OF POPマドンナと同じ年1958年に生まれ、同じく音楽界でその名を轟かせた存在だったが、彼には何の称号も付くことはなかった。もちろん彼の音楽が評価されていないわけではない。彼の音楽スタイルによるところも大きいだろう。

1978年のデビューアルバム「For You」からのシングル「Soft & Wet」はR&Bチャートでのランクインとなった(これはチャートの成り立ちそのものが影響しているからかもしれないが)。

80年代に入ると、Prince & The Revolutionという名義での活動も始まり、ロックスタイルの楽曲も多数ヒットさせている。ちなみに、プリンスはいくつもの楽器をプレイすることができることでも知られていて、中でもギターのテクニックはかなりのものだった。とはいえ、この当時のプリンスは押しも押されぬ極上のポップ・ミュージックを生み出し続けている。その中には、前述のロックはもちろん、ソウルやクラブミュージックといった要素も取り入れらえている。「Kiss」「1999」「Let’s Go Crazy」「When Doves Cry」「I WOuld Die 4 U」「Purple Rain」などなど、きっと知っている楽曲があるだろう。

その後、レーベルとの確執から「Prince」の名前を捨て、シンボルマークで活動した時期もあった(当時はThe Artistや元プリンスなどと呼ばれていた)。この時期にリリースされた「Endorphinmachine」は、日本ではK1で使われ、プリンスの知名度を上げるきっかけにもなった。この曲はハードロック調の楽曲だ。

2000年になってからは再びPrince名義での活動を再開させ、それとともに音はよりソウル、ファンクへと傾いていったように感じられる。

もちろん、スーパーボウルのハーフタイムショウにも出演。自分の曲はもちろん、Foo Fightersの「Best Of You」を歌ったりもしている。彼の歌と、ギターが堪能できるショウだった。

2016年、57歳でこの世を去ってしまったプリンス。まだまだ作りたい音楽が山のようにあったのではないだろうか?マイケル・ジャクソンほどドラマティックではなく、マドンナほどスキャンダラスでもない、黙々と職人のように音楽を作り続けたプリンス。日本でももちろん人気があるが、どうしてもマイケルとマドンナに比べると知名度が劣るような気がして、もっともっと彼の音楽を知ってほしい純粋に思うのだ。

(NO.16編集部)

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