ドラムンベース特集
ブレイクビーツをルーツに持ち、90年代初頭にジャングルとともにイギリスで生まれたと言われているのがドラムンベース。BPMは150〜200とかなり高速な点が特徴だ。高速ブレイクビーツを総称して、ドラムンベース、と呼ばれることもあるそう。そこから発展して、ドリルンベースやダブステップ、リキッド・ファンク、ニューロファンクなど、様々なジャンルが派生して行っている。
トニー・コールマン
London Elektricity Phase Us
イギリス、ロンドンを拠点に活動しているトニー・コールマンによるプロジェクト。1999年にデビューした、ドラムンベースの先駆け的な存在。
影響を受けたアーティストとしては、フェラ・クティ、クラフトワーク、レッド・ツェッペリン、トーキング・ヘッズなど、様々なアーティストを挙げている。
「Phase Us」は、2015年のアルバム『Are You There Yet?』からの1曲。
ロジスティクス
Logistics Lotus Flower
London Elektriityと並んで、ドラムンベースを牽引するアーティストの1人、ロジスティクス。2004年から活動をスタートさせている。イギリス、ケンブリッジ出身のマット・グレシャムによるユニットだ。
兄のダン・グレシャムも、Nu:Toneという名前で活動するドラムンベースのプロデューサー。また、ドラムンベースの派生ジャンルであるリキッド・ファンクを牽引するアーティストの1人でもある。が、リキッド・ファンクというのは、ドラムンベースの中でも、比較的リラックスできるような聴きやすもの、という非常に曖昧なもののようだ。
イタリアのドラムン
Hallucinator No Sleep Till Prspct
こちらはどちらかと言えば、ヘビーなドラムンベースだ。イタリアのドラムンのユニット。テクノやメタルといった要素も取り入れたドラムンベースとなっている。スクリレックスや、ペンデュラム、ザ・ケミスツといったアーティストが好きであれば、すんなりと入れるドラムンのアーティストではないだろうか?
Metalheadz
Aroma  Artificial Intelligence
ドラムンベースの代表的アーティスト、ゴールディのレーベル「Metalheadz」に所属する、Artificial Intelligenceというアーティスト。2015年にリリースされたアルバム『Timeline』は、その聴きやすさから、リキッド・ファンク、と呼べるのかもしれない。しかし、「人工知能」というアーティストの名前は、どこか今の時代を反映しているようだ。
ジョー・フォード
Joe Ford Where Is The Suns
今、最も注目を集めている若手のドラムンベース・アーティストの1人が、
イギリス出身のジョー・フォードかもしれない。詳しいバイオグラフィーがわからないのだが、まだ20代前半どちらかというと、リズム帯のアプローチはUKガラージや2ステップに近いように感じられる。今年の3月に『Colours in Sound』というアルバムがリリースされている。
また、気になるのが彼の所属しているレーベルだ。名前が「Shogun Audio」。レーベルアイコンはなぜか「莫」という漢字。日本語ブーム、ドラムンベース界にも広がっているのか。