<特集 – サーフロック>
春が終われば今年もやってくる夏。
夏にぴったりなサーフロックを特集。
リチャード・アンソニー・モンスール
MISIRLOU DICK DALE
ボストン出身のギタリスト。本名はリチャード・アンソニー・モンスール。サーフ・ロックの先駆者として知られているが、3月16日、惜しくもこの世を去った。
もともと左利きで、右利き用のギターを逆に持って演奏するという、日本では松崎しげるさんなどもこのスタイルを採用している。
1962年に発表した「ミザルー」が大ヒットした。この曲は映画「パルプ・フィクション」で使用されたり、ザ・ブラック・アイド・ピーズが「Pump It」でサンプリングするなど、後年にも再度注目されている。
ジャック・ジョンソン
BETTER TOGETHER JACK JOHNSON
ハワイ出身のシンガー・ソングライター。ミュージシャンとしてのプロキャリアよりは、サーファーとしてのキャリアが先で、高校生の頃にはプロ契約するまでになっていたが、サーフィン中に大怪我をしてしまい、クリエイティブな分野へとシフトした。
注目されるきっかけとなったのは、サーフ・フィルムを制作した際のBGMで、ジャック・ジョンソン自身が作ったものだった。まさにサーフィン+ロックを地でいくアーティストの1人。
この曲は2006年にリリースされた、彼の代表曲のひとつ。
ファーストアルバムからの1曲
COLD BEVERAGE G.LOVE & SPECIAL SAUCE
そんなジャック・ジョンソンを見出したのが、G.LOVEだ。カメラマンの紹介で知り合ったジャック・ジョンソンの音楽の才能にいち早く着目し、自分のアルバムにジャック・ジョンソンの楽曲を収録するなど、ミュージシャンとしてのジャックを後押しした。
そんなG.LOVEは、G.LOVE 6 SPECIAL SAUCEとしても活動しており、「COLD BEVERAGE」は1994年のファーストアルバムからの1曲。
マット・コスタ
SUNSHINE MATT COSTA
G.LOVEに見出されたジャック・ジョンソンが認めたのが、このマット・コスタ。南カリフォルニア出身で、ジャックに見出され、ジャックのレーベル「ブラッシュファイア」からデビュー。これまでもジャック・ジョンソンと一緒に来日したりもしているので、その名前や音を聞いたことがあるという方もいるだろう。マット・コスタは、彼とバンドがアメリカ中西部をツアーで回っている時に、竜巻の中を運転していることに気がつかなかったり、テキーラを飲みすぎて、バルコニーから落ちるなど、なかなか破天荒な一面も持っている。
3ピースバンド
WAIKIKI DUKE OF SURF
ハワイ、ホノルルをベースに活動している3ピースバンド。3人のメンバーはそれぞれハワイ、フロリダ、カリフォルニアというそれぞれのビーチ・タウンで生まれ育った。ハワイのビーチ・ボーイズ、とも言われている。
リーダーでボーカルのJPは、東方神起、超新星、三浦大知といったアーティストにも楽曲提供をするなど、日本にも縁のあるミュージシャンだ。