<特集 – スケートボードミュージック>
今ではX Gamesの一つとして絶大な人気を誇るスケボー。
来年開催となる東京オリンピックでは、正式競技として採用されている。
そんなスケボーと音楽について。
トミー・ゲレロ
ARCHAIC DAYS TOMMY GUERRERO
トミー・ゲレロは、10代の若さでプロスケートボード・チーム「ボーンズ・ブリゲード」の最も有名なメンバーの一人となった。
その後も、自分自身でスケートボード・チームを立ち上げるなど、スケボー界では知らない人はいないほどのレジェンドの1人である。
ミュージシャンとしては1995年ごろから、プロとしてのキャリアがスタートしている。インストナンバーが中心で、ロック、ヒップホップ、ファンク、ジャズなど、様々な要素がミックスされている。
レイ・バービー
A WORD APTLY SPIKEN RAY BARBEE
そんなトミー・ゲレロを追うようなキャリを持っているが、レイ・バービー。
彼は子供の頃に父親からスケートボーダーをもらい、そこからスケボーにのめり込んだという。その後、高校卒業後、カリフォルニアに移住し、そこでトミー・ゲレロに出会うことで、プロスケーターとしてのキャリアがスタート。
そして、トミー・ゲレロらとバンドを結成し、そのギターの才能も開花させていった。スケートボードと音楽、といえば、まずはこの2人の名前が思い浮かぶだろう。
BLINK 182
FIRST DATE BLINK 182
90 年代のアメリカではメロコア、パンクロックが勢いを増していた。その中で、ボーダーたちが聴く音楽の一つにも、パンクがチョイスされるようになっていった。華麗なエアを決めたり、トリッキーな技を決めるスケーターにとって、パンクロックはいい感じにアドレナリンを分泌してくれるのではないだろうか。BLINK 182は、メンバーのトラヴィス・パーカー自身もボーダーである。
スパイク・ジョーンズ
100% SONIC YOUTH
スケボーと切り離せないもののひとつが、映像。
多くのPVを手がけている監督、スパイク・ジョーンズのスケボー好きは有名で、彼自身もスケーターであり、スケート・ビデオも手がけている。
また、彼が監督したPVの多くにスケボーが登場していて、1992年、ソニック・ユースの名曲のひとつ「100%」のビデオも、がっつりスケボーのビデオになっている。
マイルス・デイビス
MYSTERY MILES DAVIS
スケボーのフィルムを数多く手がけているDan Wolf。彼の名作の一つと言われているのが「Eastern Exposure 3」だが、この映像作品のBGMに使われているのが、ジャズの帝王、マイルス・デイビスの「Mystery」だ。ニューヨークの街を駆け抜けるスケーターのバックに、ヒップホップ・ジャズの名作でもある「Doo-Bop」からのナンバーが使われている。
スケボーとジャズという、意外な組み合わせだが、これがクールに見えるのだ。