<特集 – 管楽器をフィーチャーした音楽>
管楽器をフィーチャーした楽曲を特集。
All You Need Is Love
All You Need Is Love The Beatles
1967年にリリースされたシングルで、全英チャート、全米チャートで1位を獲得した。イントロで奏でられるホーンセクションは、フランスの国家「ラ・マルセイエーズ」が、また、アウトロ近辺ではバッハの楽曲や、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」のフレーズも演奏されているのが聞こえる。
なお、バッキング・ヴォーカルには、ミック・ジャガーやキース・リチャーズ、エリック・クラプトン、マリアンヌ・フェイスフルといった錚々たる面子が参加している。
Let’s Groove
Let’s Groove Earth,Wind & Fire
70年代から80年代にかけて、ディスコヒットを数多く世に送り出したバンド。モーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーのツインボーカルに、ホーンセクションを加えたファンキーなサウンドが特徴。「Let’s Groove」は1981年のナンバーで、80年代らしく、ホーンセクションだけでなくシンセサイザーもフィーチャーしたディスコ・ナンバーとなっている。
Uptown Funk feat.Bruno Mars
Uptown Funk feat.Bruno Mars Mark Ronson
イギリスのDJ、マーク・ロンソンによる2014年のヒット。ヴォーカルにはブルーノ・マーズをフィーチャーしており、ファンキーな1曲となっている。ダウンロードとフィジカルの合計のセールスが2000万枚を超えていると言うモンスターシングル。プロデューサーとしてエイミー・ワインハウスやカイザー・チーフスを手がけるなど、エレクトロのDJという側面よりは、プロデューサーという側面の方が強いアーティストかもしれない。「DJ」による楽曲は、ホーンセクションもシーケンサーによるサウンド、ということも多いが、この曲では、しっかりとホーンセクションをフィーチャーしてレコーディングされている。生楽器ならではのファンクさが滲み出ている。
Awake To You
Awake To You R+R=NOW
ロバート・グラスパーやサックスプレイヤーのテラス・マーティン、トランペッターのクリスチャン・スコット・アトゥンデ・アジュアーなど、6人で結成されたスーパーバンド、「R+R=NOW(アール・プラス・アール・イコールズ・ナウ)」。シンプルなドラムにソウルフルなベース、自由に絡んでくるピアノやオルガン、そして、ともすれば主張の強い音を出すトランペットは、ミュートを付けているのだろうか、どこか息の抜けた気だるさを纏って、鍵盤とのセッションを繰り広げる。こういったトランペットは、やはりマイルス・デイビスの影響が強いのだろうか。一味違ったトランペットという楽器の魅力を堪能できる1曲だ。
Get Movin’
Get Movin’ Cut Capers
2011年、イギリスのブリストルで結成された9人編成のバンド。ビッグバンド、ヒップホップ、スウィングと、様々な要素をミクスチャーしたバンド。バンド名の「Cut Capers」も、「騒ぎまくる」という意味らしいが、その名の通り、聞いていると自然と体が動き出しそうなサウンドだ。
9人のメンバーの中には4人のホーンセクションが含まれており、女性ヴォーカル、ラップと織りなすアンサンブルはイギリスのみならず、ヨーロッパにも人気が飛び火している。