<特集 – プロレスラーの入場曲>
Jigsawの「Sky High」、Led Zeppelinの「Immigrant Song」など、色々な楽曲が色々なプロレスラーの入場曲として使われてきた。これから試合をするレスラーの、そして観客のテンションを上げる、重要な要素の一つ、入場曲。
最近は、オリジナルの楽曲を使うレスラーも多い中が、今回はアーティストの楽曲でプロレスラーの入場曲として使われている楽曲を特集。
中邑真輔
Worlds Collide Apocalyptica
たぎった後の「イヤァオ!」の決め台詞でも知られる日本人プロレスラー、中邑真輔(なかむら・しんすけ)。現在はアメリカを拠点に活動しており、イチローや大谷翔平よりも有名な日本人、とも言われるほどの人気を集めているレスラーだ。大学時代はレスリングと並行して芸術部にも在籍しており、イラストなどの絵も嗜み、展覧会を開いたりもするという多彩な1面を持っている。そんな彼が2009年に使っていた入場曲が、この曲。アポカリプティカは、フィンランド出身のヘヴィメタバンド。その編成は、チェロ3人とドラム1人というクラシカルなヘヴィメタ。60カ国以上でのライブ実績もある。
コフィ・キングストン
Confrontation Damian Marley
WWEのプロレスラー、コフィ・キングストンは、当初、ジャマイカ出身のプロレスラー、ということで活動していたが、実際はアフリカ、ガーナ出身でジャマイカ育ちだったそう。ジャマイカに縁がある、ということで、マーリー一族の楽曲を入場曲にしたのだろう。ダミアン・マーリーは、言わずとしれたボブ・マーリーの息子の1人。ウェイラーズのメンバーでもあるバニー・ウェイラーも参加したレゲエナンバー、と言ってもこの曲はかなりアップビートで、ダミアンもレゲエDJとしてアグレッシブなラップを聞かせてくれており、入場曲にはもってこいだろう。
ケニー・オメガ
Attenzione! Flashrider
日本では様々な国のプロレスラーも活動しているが、カナダからはケニー・オメガ、というプロレスラーも参加している。子供の頃から父親の影響でアイスホッケーとプロレスが大好きだったそう。18歳の頃には、大学進学か、プロレスか、映画俳優か、という選択を迫られたそうで最終的にプロレスを選び、今に至る。2008年に初来日を果たした後は度々日本のリングに立っている。そんな彼が、来日前にアメリカの団体に参加していた時の入場曲がこれだ。ユーロビートというかハイエナジーというか、パーティー会場のようなテンションの楽曲で入場していたようだ。
赤井沙希
What You Waiting For? Gwen Stefani
もしかしたら、プロレスファンじゃなくても、このプロレスラーの名前は聞いたことがあるかもしれない。父親は、元プロボクサーの赤井英和さん。娘さんはなんとプロレスラー。他にもモデルとしても活躍している。そのビジュアルは、一見プロレスラーとは思えない。そんな彼女の入場曲は、グウェン・ステファニーのソロアルバムからの1曲。
ロンダ•ラウジー
Bad Reputation Joan Jett & The Blackhearts
アヴリル・ラヴィーンもカバーした、この曲を入場曲にしているのが、アメリカの女子プロレスラー、ロンダ•ラウジー。かつては柔道の選手として北京オリンピックに出場し、70kg級で銅メダルを獲得しているほどの実力者でもある。2017年のESPNによる「世界で最も有名なアスリートランキング」では16位にランキングされ、女性アスリートとしてはトップを飾った。
また、去年開催された、アメリカのプロレス、WWEの祭典「レッスルマニア35」ではジョーン・ジェットがこの「Bad Reputation」を生演奏し、その生演奏をバックにロンダ・ラウジーが入場している。