<特集 – プロデューサー フィネアス・オコネル>
まだ22歳という若いプロデューサー、フィネアス・オコネルだが、今、世界中のアーティストがプロデュースしてもらいたいプロデューサーの1人でもあるかもしれない。このフィアネスは、今年のグラミー賞で主要4部門を総ナメにしたビリー・アイリッシュのお兄さんなのだ。彼自身も、「最優秀プロデューサー(クラシック以外)」を受賞している。そんなフィネアスのプロデュース楽曲を特集。
Bad Guy
Bad Guy Billie Eilish
まずは、フィネアスにとっても代表曲となったであろう、ビリー・アイリッシュのナンバー。音数は非常に少なく、基本はリズム隊とベースだけというシンプルなトラック。それでも印象的な曲となっているのは、ビリー自身の声とメロディによるところも多いのだろう。それに楽曲の後半でリズムが変わるという大胆な構成にもなっていて、総合的なプロデューサーとしてのフィネアスの手腕が存分に発揮されている曲なのかもしれない。
Come To Think feat.Finneas
Come To Think feat.Finneas Gabrielle Current
フィネアスが最初に世に送り出したシングルが、このガブリエル・カレントの曲だ。フィネアス自身もコーラスとして参加している。リリースが2016年なので、彼がまだ19歳の頃の楽曲となる。
New Girl
New Girl Finneas
同じ時期に、ソロ・アーティストとして、この曲でデビューも果たしている。ソロ以前は「The Slightlys」というバンドのシンガーとしても活動しており、2015年のWARPED TOURにも参加していたらしい。さらに、俳優としてもいくつかの映像作品に出演た経験も持っているらしく、芸達者である。
ちなみに、フィネアスが作り、妹ビリー・アイリッシュが歌い、サウンドクラウド上にアップして、彼女にとって初の音源リリースとなった「Ocean Eyes」は2015年の曲なので、誰よりも早く妹をプロデュースしていることになる。
Lose You To Love Me
Lose You To Love Me Selena Gomez
1月にリリースされたセレーナ・ゴメスのアルバム「レア」に収録されている1曲。ビリー・アイリッシュのダークなイメージが強すぎるが、この曲では一転、ピアノから始まる、非常にメロディアスなバラードとなっている。音数も彼にしては多いようにも感じ、フィネアスの幅の広さを感じる1曲だ。
I Hate Everybody
I Hate Everybody Halsey
こちらも今年リリースされたホールジーの最新アルバム「マニック」からの1曲。ビリーの時のダークさは微塵も感じさせず、可愛らしいトラックにちょっとかすれたホールジーのヴォーカルが見事にブレンドされ、コケティッシュな曲となっている。この曲は、音数は少なめである。声がしっかり活かせるアーティストは音数を減らすようにしているのかもしれない。