<特集 – 春ソング>
今年はとても暖かい冬を経て、東京では史上最速となる3月14日に桜の開花が発表されました。一方で、新型コロナウイルスの拡大の影響により、学校が休校したり、各種イベントや集会が自粛に追い込まれるなど、いつもとは違う、一種異様な春を迎えている。しかし、そんな時だからこそ、ラジオや音楽で日常だったり季節を感じて欲しい。今日は、春にぴったりの春ソングを特集。
Boom!
Boom! Maia Hirasawa
父親がスウェーデン人、母親が日本人という、スウェーデン出身のシンガーソングライター。この曲は、2011年の東日本大震災直前の3月9日に、放送がスタートしたJR九州のCMソング。震災後に、改めてこのCMが注目を集め、この曲も同時に注目された。震災からの復興していこう、というイメージもあり、また、冬から温かい春に向かって前向きに進んでいこう、そんな春にもマッチする1曲ではないだろうか。特に今年は新型コロナウイルスの世界的な蔓延で、震災とはまた違うが、世の中が暗いマインドになってしまっているので、そんなマインドも、この曲で変えて欲しい。
There She Goes
There She Goes The LA’s
リヴァプールで結成されたバンド、ザ・ラーズ。スタジオアルバムとしてはわずか1枚しか残していないにも関わらず、その影響力は大きく、あのオアシスも彼らのファン、と公言していた。そんなラーズの1988年にリリースしたシングル「There She Goes」は、爽やかなギターのイントロから始まり、ファルセットと少しかすれた歌声で歌われる2分半ほどの曲だ。春の恋にちょっと浮かれてしまっているような歌詞で、気になっているけど話はしたことがない、そんな片思いの気持ちを歌っている、と言われている。
Thousand Miles
Thousand Miles Vanessa Carlton
2002年、この曲でデビューを果たしたヴァネッサ・カールトン。この曲は、遠く離れてしまった人に向けて、その気持ちを切に歌い上げる曲。春は進学や転校、就職、転勤、転職など、別れが訪れる季節でもある。そんな思いを代弁してくれる1曲。
Waking Up Down
Waking Up Down Yaeji
韓国人の両親を持ち、ニューヨーク生まれニューヨーク育ちというアーティスト、イェジ。メガネがトレードマークのDJでもある彼女の新曲「Waking Up Down」。新しいことが始まる、ある意味で「目覚め」の季節でもある春だが、この曲のMVでは、登場人物が新しい自分を手に入れていくという内容のアニメーションで、「簡単ではないけど、遅すぎることはない。」と語りかけている。
Cherry Blossom Girl
Cherry Blossom Girl AIR
今年の日本は、新型コロナウイルスの影響で、お花見も自粛ムードとなってしまっているが、例年であれば春の日本は桜を愛でる季節。フランスのエレクトロ・ユニット、エールの2004年のシングル。巨匠、ナイジェル・ゴドリッチをプロデューサーに迎えた1曲。開花も早かった分、散ってしまうのも早いだろうが、このゆったりとしたナンバーをBGMにして、温かい春の街中を散歩してみてはどうだろう。いつもとは違う春、気分も少しはリラックスできるかもしれない。