<特集 – 2021年注目のアーティスト>
2021年もスタートしてはや1ヶ月が経とうとしている。2020年、名前を知られるようになったアーティストといえばBeabadoobeeやDoja Cat、Dababyなど、いろいろと名前が挙がるが、では2021年に注目されているアーティストは、誰なのか?気になるところだ。
21歳
FALLING ASLEEP AT THE WHEEL HOLLY HUMBERSTONE
現在21歳、イギリスのシンガーソングライター。友人でもある、ルイス・キャパルディのコンサートに出演したことをきっかけに、その名前が知られるようになったそう。現在は、舞台芸術の学校に通いながら活動をしている。ルーツとして挙げているのは、ダミアン・ライス、フィービー・ブリジャーズなど、比較的新しい音楽から入っているようだ。淡々と歌う中に、アデルのような雰囲気も纏っている。
CMでブレイク
HEYBB! BINKI
アメリカ、ペンシルベニア州のケニア移民の両親に生まれたビンキ。この名前は、子供の頃に付けられたあだ名だそう。以前から、ファレルやカニエ・ウエストの曲のトラックにフリースタイルでラップを乗せたりして、楽しんでいたそうだが、大学卒業後、俳優を目指している中で、あるプロデューサーとの出会いによって、ミュージシャンへの道を歩むことになった。
この「HEYBB!」は、2019年にリリースされた楽曲だが、去年、iPad AirのCMに使われたことで、彼の名前も一気に知れ渡ることとなった。2020年のリリースがなかっただけに、今年の動向に注目したい。
マルチプレイヤー
CAN’T LEAVE IT ALONE AARON FRAZER
R&Bバンド、DURAN JONES & THE INDICATIONSのメンバーとしてデビューしているアーロン・フレイザーが、満を持してソロのアルバムをリリースした。プロデューサーは、ブラック・キーズのダン・オーバックが担当しているが、なんとダンの方から「一緒にアルバムを作らないか?」という電話を受けたんだとか。60年代〜70年代のテイストを色濃くさせてサウンドと、ファルセット・ボイスに酔いしれる1枚になっている。バンド共々、彼の名前も今後知られるようになるかもしれない。
オーストラリアから
BLOODY KNEES DAINE
オーストラリア、メルボルンを拠点に活動している現在18歳のシンガーソングライター。エレクトロ・サウンドをベースに、エモーショナルなメロディラインと、どこかゴシック感のあるヴィジュアルが特徴的。音楽的ルーツを辿ると、13歳の時に地元のハードコア/シーンに触れていて、ゴシック的なヴィジュアルはそのあたりの影響が強いのかもしれない。
オーストラリアからはTONES AND I、ニュージーランドからはBENEEと、
最近では名前が知られるアーティストがどんどん出てきている。デインもそれに続くアーティストになれるのか、注目。
UKの新星
I SEE YOU GHOSTS THE LATHUMS
ロックバンドがかつてのようなヒットを産まなくなった時代だが、それでもバンドは元気だ。UK、マンチェスター出身の ザ・ラザムスは、アークティック・モンキーズのような2000年代ガレージをベースに、ブリットポップ、イギリスならではの繊細な音、さらには2トーンスカなども混ざり込んでいる、新世代バンドだ。なかなかビッグなバンドが生まれない時代、彼らの躍進にも期待したい。