<特集 – SUM41>
カナダのパンクバンド、SUM41。サマーソニックなど、日本にもたびたび訪れ、ライブを行っているバンド。ボーカルのデリックは、一時期、同郷のアヴリル・ラヴィーンと結婚していたことでも知られている。そんなSUM41を特集。
デビュー
FAT LIP SUM 41
今から20年前の2001年、彼らにとって1枚目となるアルバム「All Killer No Fear」に収録された1曲で、バンドを代表する楽曲の1つ。パンクと、所々にラップを入れる、当時、人気を博していたミクスチャー・ロックの要素を取り入れている。グリーンデイをもうちょっと重たくして、ラップを加えた、そんな感じだろうか。MVでも、冒頭にメンバー3人がラップ、1人がヒューマンビートボックスを披露しているシーンからスタートしている。この曲を収録したアルバムは、世界で300万枚のセールスを記録したそう。
2NDアルバム
STILL WAITING SUM 41
デビューの翌年、2002年にリリースされた2ndアルバム「Does This Look Infected?」からのシングル。1枚目のアルバムよりも、メタルっぽさが増した2枚目を代表する1曲だろう。このメタル要素は、ギターのデイヴ・バクシュに寄るところが大きいということ。
バラード
SO LONG GOODBYE SUM 41
2007年、4枚目のアルバム「UNDERCLASS HERO」に収録された1曲。メタル要素を持っていたギターのデイヴが脱退して、最初のアルバムとなった。その中でも、彼らの新しい1面を垣間見せてくれる楽曲。アコギがメインのバラードで、ストリングスのアレンジも加わっていて、彼らのメロディーセンスの良さを改めて感じさせてくれる。リリースの前の年にヴォーカルのデリックがアヴリル・ラヴィーンと結婚したというのも、大きな変化の一員かもれしれない。なお、アヴリルとは2009年に離婚している。
メタル復活
FAKE MY OWN DEATH SUM 41
2016年リリースのアルバム「13 Voices」からの1曲。1度バンドを離れたギターのデイヴが再びバンドに戻ってきて制作された1枚となっただけあって、メタルっぽさが帰ってきている。
最新曲
CATHCING FIRE feat.nothing,nowhere SUM 41
彼らの最新シングルがこの曲。2019年にアルバムをリリースしているが、このアルバムでも見えてきているのが、音楽のバリエーションの多さ。デビュー当時のヤンチャな楽曲もあり、ギターのデイヴ仕込みのヘヴィな曲もあり、大人らしいバラードもあり、メンバーも年齢が40歳前後となって、いろいろな経験を経た上での表現だろう。そして、2021年のSum41は、ゲストヴォーカルとしてラッパーのnothing,nowhereとコラボして、より、大人のロックバンドとしてのサウンドを届けてくれている。