<特集 – メタル>
ロックの中でも最も重たい部類に入る「メタル」を新旧問わずピックアップ。
メタル・ゴッド
BREAKING THE LAW JUDAS PRIEST
メタルといえば、やはりこのバンドは外せないだろう。イギリスのヘヴィメタルバンド、ジューダス・プリーストだ。ユニゾンのギターや、ヴォーカル、ロブの歌い方など、まさにヘヴィメタの源流の一つであることが、聞けば一発でわかるサウンドだ。この曲は1980年の楽曲だが、レコードデビューは1974年。ボーカルのロブ・ハルフォードは70歳でなお現役で、メタル・ゴッドとも呼ばれている。
スウェディッシュ・メタル
WAR ETERNAL ARCH ENEMY
メタルの世界は、特にメタルバンドがよく生まれる土地がいくつか存在していることでも知られている。そのうちの一つが、北欧。このアーチ・エネミーは、スウェーデン出身のメタルバンドだ。デビューは1996年で、特徴として女性のデスボイスのヴォーカルが在籍しているということ。何度かメンバーは変わっているものの、現在もヴォーカルは女性で、この曲のヴォーカルも、実は女性。すごい迫力。
ジャーマン・メタル
EAGLE FLY FREE HELLOWEEN
メタル、といえばジャーマン・メタルを思い浮かべる方も多いかもしれない。どこかクラシカルな要素も交えた、ゴシックな作りは、日本だとX JAPANに通じるものがあるだろう。実際、両者が似ている、とかパクったパクられた論争は尽きない。この曲は、2代目のヴォーカルであるマイケル・キスクによるもので、かなりのハイトーン・ボイスであることが分かる。メタルはよくメンバーが変わるバンドも多いので、メンバーチェンジごとに変化するサウンドを楽しむ、というのもいいかもしれない。
ブラジリアン・メタル
NOTHING TO SAY ANGRA
メタルバンドを輩出する地域として、南米ブラジルの名前も挙がる。ボサノヴァだけじゃないのだ。このアングラというバンドも、ブラジルのバンドで、バンド名は、先住民族の神話・グアラニー神話に出てくる火の神様の名前から来ているそうだ。結成は1991年。先程のハロウィンの影響も受けているようで、クラシックの要素を取り入れたりしている。それだけにとどまらず、ラテンやジャズなども取り入れるなど、色々な音を模索しながら活動をしているようだ。この曲は1996年のアルバム「ホーリー・ランド」からの1曲。
ネーデル・メタル
THE SKELTON KEY EPICA
最後は、オランダ出身のシンフォニック・メタルバンド、エピカ。重たいだけではなく、ヴォーカルのシモーネ・シモンズの、まるでオペラのような歌、重厚感のあるコーラスなど、やはりクラシック要素を感じさせる楽曲構成となっている。かと思えばデスボイスが入ってきたりと、メタル界の多様性も止まるところを知らない。