<特集 – 邦画で使われた洋楽 Part.1>
ドラマに続いては、日本の映画で使われた洋楽を特集。
ノルウェイの森
NORWEGIAN WOOD THE BEATLES
1965年にリリースされたアルバム「ラバー・ソウル」に収録されていた1曲。この曲ではインドの楽器、シタールが使われていることでも知られている。邦題は「ノルウェーの森」。この曲は、1987年に出版された村上春樹の小説「ノルウェイの森」で、小説の冒頭に登場する。この小説を映画化した、2010年の「ノルウェイの森」の主題歌としても使われた。
ゲロッパ!
GET UP (I FEEL LIKE BEING A)SEX MACHINE JAMES BROWN
ファンクの帝王、ジェームズ・ブラウンを象徴する1970年リリースの1曲。「ゲロッパ!」の掛け声が印象的な曲だが、このフレーズもろとも、「Se Machine」をモチーフにした映画を、井筒和幸監督が2003年に制作した。
映画のタイトルも「ゲロッパ!」。ヤクザの親分が刑務所に入る前に、最後の願いとして挙げたのが、JBのコンサートに行くこと。という、コメディ映画である。
冷静と情熱のあいだ
WILD CHILD ENYA
1999年に出版され話題となったのが、辻仁成と江國香織の小説「冷静と情熱のあいだ」だった。江國香織と辻仁成がリレー形式で連載するという形もさることながら、映画かされた際は、日本だけでなくイタリアのフィレンツェやミラノでも撮影が行われ、大きな注目を集めた。主題歌に選ばれたのは、アイルランドの歌手、エンヤの「Wild Child」だった。なぜ、エンヤ?というのは置いておいて、この映画に合わせてリリースされたエンヤのベストアルバムは、日本で120万枚のヒットとなった。
海猿
OPEN ARMS JOURNEY
日本の海上保安庁、というと、名前は聞くけど、いったい何をしているのか、いまいちピンとこない・・・という方も多いかもしれないが、そんな海保の現場の一つをクローズアップした「海猿」。原作は漫画だが、ドラマ化・そして映画化もされ、ヒットとなった。映画の主題歌は、ジャーニーの「Open Arms」が使われた。人命救助というテーマで、感動的なシーンにマッチする壮大な楽曲をチョイスした。
20世紀少年
20th CENTURY BOY T-REX
浦沢直樹原作の漫画「20世紀少年」は、このT-REXの名曲からタイトルが取られている。時間軸を行き来し、「ともだち」と呼ばれる謎の人物がいったい誰なのか。そして、「ともだち」と主人公たちとの関係性や、主人公が心の中に抱えていたものを紐解いていく作品。2008年から、第1部、第2部、最終章と3部作で映画化された。主題歌は言わずもがな、T-REXの「20th CENTURY BOY」だ。なお、浦沢直樹は音楽好きでも知られており、自分自身でバンドもやっている。