今回は、この時期にぴったりかな?夏の終わりから秋にかけて浸りたくなる音楽…、‘チルウェーブ’、‘グローファイ’系の代表的アーティストをいくつかチョイスしたいと思います♪
高樹千佳子(cent.FORCE)
MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)
‘チルウェーブ’とは、2010年辺りにインディーズシーンでブームとなった音楽ジャンルの1つです。リヴァーブのかかった音像、浮遊感のあるシンセ・エレクトロサウンド、加工されたウィスパー系のヴォーカル、心地良いディスコビートなどが主な特徴で、白昼夢を漂っているかのような感覚が味わえる音楽です。ドリーミーで、甘くとろけるような美メロが、時に切なく、時に幸福感たっぷりに響きます。
ブーム真っ盛りの頃は、音楽大好き仲間内で、‘チルウェーブ’音楽を聴くことを「最近チルってる?」「うん、チルってる。」「チルっちゃおう。」なんてフレーズで会話するのが流行ったんですよ。まぁ、私の周りだけかもしれませんが(笑)
Washed Out
まずは、 Washed Out。
チルウェーブといえばのウォッシュト・アウト。
アメリカ、ジョージア州出身のアーネスト・グリーンによるソロプロジェクトです。ウィスパーヴォーカル、スロー?ミドルテンポのビートがたまらなく心地良いシンセサウンド♪
2011年にリリースされた1stアルバム「Within and Without」や1stEP「Life of Leisure」は本当によく聴きました。今でも好きな作品です。
アルバムのジャケはだいぶハレンチな感じですが、、、笑、でも外国の方だと美しいですね。なんか絵になります。
おすすめトラックはこちら。
Washed Out – Echoes
Washed Out – Feel it all around
2011年のフジロックに出演し、今年6月には4年ぶりとなる3rdアルバム「Mister Mellow」をリリースしました。
Small Black
NYのデュオ、スモール・ブラック。程よい打ちこみ、柔らかいグルーブ、幻想的な美メロがとても良いです。
初めて聴いたのは2010年の1stアルバム「New Chain」。この頃は‘チルウェーブ’と意識して聴いていませんでしたが、チルウェーブの先駆け的な作品の1つだったのだと後から気付きました。
Small Black Search Party
Small Black – “Photojournalist” (Official Video)
Neon Indian
NY発、アラン・パロモによるソロ・ユニット、ネオン・インディアン。
09年のデビューアルバムは、チルウェーブのパイオニア的な作品として位置付けられました。Washed OutやSmall Blackと共に、チルウェーブの先駆者的な存在ですね。
ポップなシンセサウンドに、ちょっと懐かしさも感じる80年代の雰囲気。特によく聴いたのは、2011年の2ndアルバム「エラ・エクストラーニャ」です。