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<POPSPRING 2018>リトル・ミックス&スーパーフルーツのライヴ・レポート公開

POPSPRING2018


3月24日(土)幕張メッセ・3月25日(日)神戸ワールド・ホールにて2日間に渡り開催された、日本最大級のポップ・ミュージック・フェス<POPSPRPRING 2018>。様々な豪華アーティストが出演した中、アカペラ・グループとして史上初の全米初登場1位を獲得したペンタトニックスのメイン・ヴォーカルを担うスコットとミッチによるデュオ・プロジェクト=スーパーフルーツが、同プロジェクトとしては<POPSPRING>初出演を果たした他、全世界トータル・セールス3,600万枚、YouTube動画総再生回数27億回という圧倒的実績を誇るリトル・ミックスが、約2年ぶりの来日にして<POPSPRING>初出演&ヘッドライナーを務め、会場に集まったポップ・ファンを沸かせた。日本公式サイトでそれぞれの初日公演ライヴ・レポートが公開となった。

(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)

◆ リトル・ミックス: ライヴ・レポート

2018年3月24日(土) 幕張メッセ

<POPSPRING 2018>リトル・ミックス&スーパーフルーツのライヴ・レポート公開
(Photo : POPSPRING All Rights Reserved)

嵐のような爆音&映像と共に降臨したリトル・ミックス。この登場の仕方は<POPSPRING 2018>というイベントの大トリに相応しいのみならず、これぞ正しく彼女たちの現在の状況を象徴しているかのようだ。これまでに発表してきた4枚の大ヒット・アルバムを懐に携え、多数のファンから厚いサポートと信頼を勝ち取ってきた彼女たち。そんな4人が約1年10ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。オープニング曲の「パワー」から、「ブラック・マジック」「ムーヴ」と矢継ぎ早にお馴染みのヒット・チューンの連打で圧倒。ソロ・パートではしっかり聴かせどころを作りつつ、さらにハーモニーで全員が全力投球で歌い上げていく。しかもパワフルなダンスは、引き連れているアクロバティックな4人の男性ダンサーが、ほとんど霞んでしまいそうなほど。彼女たちこそが主役というのを、圧倒的な迫力と神々しさで見せつける。”LGBTQをはじめとするファンに捧げる大切な曲”というMCと共にスタートしたバラード「シークレット・ラヴ・ソング」では、しっとりと歌い上げる優しい側面を見せたり、「ウィングス」のイントロでは、セカンド・アルバム『サルート』の国内盤ボーナス・トラックにも収録されている、見事な日本語によるアカペラまで披露。このサプライズにはファンも大喜びで会場は割れんばかりの歓声に包まれた。また「タッチ」の途中で最新ヒット「レゲトン・レント(リミックス)」を上手く組み込みメドレーで歌ったり、「ヘアー」ではその名の通りヘアー(=髪)をふり乱すなどの遊び心も光っていた。

オープニングからラストのアンコールの「シャウト・アウト・トゥ・マイ・エックス?完全ふっ切れ宣言?」まで、これぞヒット・パレードといったベストな選曲で楽しませてくれたリトル・ミックス。今やガールズ・グループの頂点に立った彼女たち。自信に満ち溢れた4人の姿を観ていると、この4人が一緒に歌う理由も自ずと見えてくる。1人じゃ言えないことだって、みんなと一緒なら大声で言えてしまう。そんな勇気と自信を与えてくれるスーパー・パワルルな1時間だった。

<POPSPRING 2018>リトル・ミックス&スーパーフルーツのライヴ・レポート公開
(Photo : POPSPRING All Rights Reserved)

◆ スーパーフルーツ: ライヴ・レポート

2018年3月24日(土) 幕張メッセ

<POPSPRING 2018>リトル・ミックス&スーパーフルーツのライヴ・レポート公開
(Photo : POPSPRING All Rights Reserved)

ペンタトニックスとしての来日は幾度も重ねているが、スーパーフルーツとしての来日はこれが初めて。海外では、ほとんどライヴを行なっていないものの、行き当たりばったりの出たとこ勝負ではなく、入念に練り込まれたパフォーマンスを展開。一時も目が離せないエンターテイニングなステージで魅了した。メンバーのミッチとスコットは、ブルーのスパンコールがキラキラ輝くお揃いのジャケットを着込んで登場。後方には男性DJ、そして両脇には見事な肉体美でしなやかに踊る2人の女性ダンサーを引き連れ、彼女たちと一緒にコレオグラフされたダンスを踊ったり、飛び跳ねたり、時に会場全体でのジャンプを誘ったり。その上、次から次へと趣向を凝らしたユニークな演出を投下。「バケーション」ではステージ上にパームツリーが持ち込まれ、シャボン玉が飛ばされ、客席にはビーチボールが投げ込まれたりも。

<POPSPRING 2018>リトル・ミックス&スーパーフルーツのライヴ・レポート公開
(Photo : POPSPRING All Rights Reserved)

かと思えば「グッバイ・フロム・ロンリー」では、男性DJがターンテーブルをベースギターに持ち替えて、その生演奏をバックに、しっとり歌を聴かせる感動的な瞬間も生み出された。曲間になる度に「ニホンダイスキ」と何度も繰り返していた彼ら。ラスト・ナンバーのアルバム・タイトル曲「フューチャー・フレンズ」では、オーディエンスの中から自然と手拍子が沸き起こり、まるで同曲のフレーズでもある”友情”が実ったかのようだった。まだアルバムは1枚しか発表していない彼らだが、ポップでキャッチな世界観は、すでに独自のもであり、独創性と才能が溢れ出さんばかりのライヴを披露。ペンタニトックスでのアカペラ歌唱とは勝手が違うはずだが、そんなギクシャクした様子もまったく身受けられず、伸び伸びと自己表現している様子がとても微笑ましく、あっと言う間の45分だった。  (村上ひさし)