スコットランドのシンガー・ソングライター ルイス・キャパルディ(Louis Capaldi)のデビュー・アルバム『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』が、全英アルバム・チャートで3週連続1位を獲得した。このアルバムは5月17日にリリースされ、全英で今年最大のアルバム初週セールスを記録、全英でのアルバム売上数は早々にゴールド認定されている。
(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
ルイス・キャパルディの大ブレイクのきっかけとなったのは、デビュー・アルバムに収録されているシングル「サムワン・ユー・ラヴド」のミュージック・ビデオだ。今年2月8日に公開され現在までに3,000万回以上YouTubeで再生されている。全英シングル・チャートでは7週連続1位を獲得した。
「サムワン・ユー・ラヴド」 ミュージック・ビデオ
このミュージック・ビデオは、臓器移植のチャリティー団体Live Life Give Lifeを広めるために制作されたもの。臓器提供に関して気になっていたルイス・キャパルディに、看護婦である母親がLive Life Give Lifeの存在を知らせ、ルイスがアプローチしてパートナーとなってこのビデオを制作した。ルイスはこのビデオについてビッグ・イシュー誌のインタビューでこのように答えている。
「今までとはちょっと違うことがしたくて、知られるべきだなと思う何かへの意識を広めたいと思いました。偶然にもこのビデオに取り組んでいる最中にジムというファンからメッセージをもらって、その彼は現在、臓器移植の待機患者なんです。ジムや他の待機患者のために、臓器移植についてもっと知ってもらうことの大事さに気づいて、このアイデアが固まったんです」
臓器移植問題に直面している人たちを後押しするだけでなく、YouTubeのコメント欄には、「美しい話だ。ありがとう」や「何気なく動画をクリックしただけなのに、こんなに泣けるなんて…素晴らしい」、「この動画を見て自分はすぐに臓器移植のドナーに登録しました。みんなもやるべきです」などの感動の声が見られ、臓器移植への考えに対して影響をもたらしていることがわかる。
ルイス・キャパルディは現在アメリカの主要都市でライヴを行っているが、先週はCBSテレビ『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』で初のアメリカでのテレビ出演を果たした。