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特集 – 2000年代のブルース

2000年代のブルース特集


<特集 – 2000年代のブルース>
ブルースとは、アフリカ系アメリカ人の間で生まれたワークソングなどから発展したもので、1903年に、音楽家W.C.ハンディが、ミシシッピ州の駅でのちに「ブルース」と呼ばれることになる音楽を耳にしたことで「発見」されたとされている。ブルーノート・スケールと呼ばれる音階に乗せて即興的に歌われる哀愁を帯びた歌が特徴の一つ。その後のジャズやロックのルーツにもなっている音楽である。そんなブルースの発見から100年がたった2000年代に入ってもブルースを奏でているアーティストを特集。

icon-angle-double-rightLove Interruption

icon-youtube-playLove Interruptionicon-musicJack White

2000年代にガレージロック・リバイバルのムーブメントを牽引したホワイト・ストライプスでデビュー。その後、ラカンターズやデッド・ウェザーといったバンドでの活動をしながら、ソロとしてもレコードをリリースしている。ジャック・ホワイト自身は、デルタ・ブルースをこよなく愛していると言われている。バンドでの音よりも、ソロレコードに置いて、彼のブルース愛が色濃く出ている。この曲は2012年、ソロとして1枚目のアルバム「Blunderpuss」に収録された1曲。アコースティックギターがメインのアレンジで、そのギターのフレーズにも「哀愁」が滲んでいる。

icon-angle-double-rightTurn Blue

icon-youtube-playTurn Blueicon-musicThe Black Keys

2001年に、ダン・オーバックとパトリック・カーニーの2人で結成されたザ・ブラック・キーズ。ガレージ色の強いブルース・ロック、と言えるだろうか。2003年のセカンドアルバムは邦題で「稲妻ロッキン・ブルーズ」と銘打たれた。2011年のアルバムでグラミー賞を4部門で受賞したのち、2014年にリリースされたアルバムが「Turn Blue」。ブルースに回帰する、と言わんばかりのタイトルだが、そのタイトルトラックをお届け。

icon-angle-double-rightEmpty Promises

icon-youtube-playEmpty Promisesicon-musicChristone “Kingfish” Ingram

1999年生まれ。現在21歳のギタリストでシンガー。ミシシッピ州のデルタ地域で生まれた彼は自然とブルースに親しみ、6歳でドラム、その後ベースを手に取り、ギターに至る。一見するとラッパーかと思ってしまうような大柄な体をしているが、とても繊細なタッチでギターを奏でながら歌う姿がYouTubeでも見ることができる。最新リリースとなるこの曲でも、深みのある歌声と、ギターソロでは、感情が爆発するような激しいプレイで、これぞブルース、というサンドを聞かせてくれる。

icon-angle-double-rightThe Well

icon-youtube-playThe Wellicon-musicMercus King

23歳のギタリスト、シンガーのマーカス・キングは、自身の名前を冠したバンド、「マーカス・キング・バンド」ですでにブルース界隈では名前を知られた存在。今年初めにソロとしてのニューアルバム「エルドラド」をリリースしているが、エレキサウンド満載のブルース・ロックアルバムだ。このアルバムのプロデューサーは、先ほどご紹介したザ・ブラック・キーズのダン・オーバックが担当しており、ロックファンでも楽しめる1枚。

icon-angle-double-rightThis Land

icon-youtube-playThis Landicon-musicGary Clark Jr.

テキサス州、オースティン出身のシンガー、ギタリスト。地元のブルース・クラブ・オーナー、クリフォード・アントンなどに早くから認められ、ミュージシャンとして成長を遂げた。2007年にはオースティン・ミュージック・アワドで「ベスト・ブルース・アーティスト」を受賞。その後、エリック・クラプトンに認められ、彼のブラジル・ツアーのオープニングアクトも務めるなど、徐々に名前が知られるようになった彼は2012年にアルバム・デビューを果たしコーチェラやグラストンベリー、フジロックなど世界の名だたるフェスに出演し、彼の名前とサウンドが世界中を駆け抜けた。2019年にリリースされたアルバム「This Land」は、今年のグラミー賞で「ベスト・コンテンポラリー・ブルース・アルバム」を受賞している。

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