(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
兄弟デュオ、ディスクロージャー(Disclosure)が3rdアルバム『ENERGY』を8月28日にリリースすると発表した。また同時に、そのニュー・アルバムからの先行シングルとなる「ENERGY」の配信をスタートした。
このアルバムについて、「タイトルが全てだ」とディスクロージャーのガイ・ローレンスは言う。「このアルバムにどの曲を入れるかを決める基準は、“エネルギー”という一言だった。既発の2枚のアルバム『Settle』(2013年)と『Caracal』(2015年)では、ガイとハワード・ローレンスは必要なトラック数だけ録音していたが、『ENERGY』は壮大な創造と蒸留のプロセスから生まれた。11曲39分という彼らの最短かつ最も直接的なアルバムへの道のりは、ドラムループから完全に実現された曲まで、約200曲に及ぶ。でも、それこそが、このアルバムの特徴なんだ」とガイは語る。
“すべての人間が持っているエネルギーは、この地球を維持することも破壊することも出来て、その責任を問われる”という概念が、今回のディスクロージャーがアルバムのタイトルになっている。アルバム『ENERGY』に収録される楽曲は、この世界において自分の居場所や何を選択しているのかに対してどのように責任をもつのかという、大きな物語を支えるエコロジカルな内容の作品となっている。
現在、ガイは28歳、ハワードは26歳という若さだが、これまでに45億回を超えるストリーム数を記録し、450万枚のアルバム・セールスを記録、ヘッドライン・ショーのチケットを50万枚(フェスティバルへの出演を除く)売った。彼らが活動を始めた頃は、ハワードが入るにはまだ若すぎたであろうクラブでパフォーマンスをしていたが、その鍵は彼らの若さと素朴さがオリジナリティだった。彼らは当時ハウスやガレージのレコードをほとんど知らなかったにもかかわらず、「Latch」や「Flow」などの初期のリリースはハウスミュージックのリバイバルを先導した。
また今回のアルバム『ENERGY』では、ディスクロージャーが初めて他言語で歌うアーティストと仕事することになった。マリのファトゥマタ・ディアワラやカメルーンのブリック・バッシーなど、フランス語を独自の方言で表現するアーティストとのコラボレーションは、ディスクロージャーにとって初めての試みとなる。基本的なトラックは、ガイが808ドラムマシンを操作し、ハワードがベースを担当し、バッシーが即興で演奏するというワンテイクで録音されている。
ディスクロージャーは、今年のコーチェラ(アメリカ)、プリマヴェーラ(スペイン)、ラブ・ボックス(イギリス)で第一弾のライブに出演する予定だったが、世界的なパンデミックの影響でライブが中止となった為、ガイは、どんな状況であっても人々に楽しい時間を与えたいと考え、ライブストリームで人気のキッチンミックスパーティー(URL:https://www.youtube.com/watch?v=503PnFKMdlE) を定期的に開催したり、アースデイを祝うためのワンオフスペシャルを披露するなど、可能な範囲での音楽活動を続けていた。
今回のリリース発表にあたり、インタビュアーが最初にディスクロージャーへ“野心”を尋ねたとき、彼らは“長生き”を望んでいると言った。クラブやフェスティバル、単独でのフロア・フィラー、充実したアルバムの制作、DJなどのパフォーマンスを行き来できるようになりたいと思っていた。それから10年後、彼らはその目標を達成した。「20,000人の観客を前にして、暗くて汗だくになるレイヴをプレイできるのは素晴らしいこと。俺たちはただ、より多くの人により多くの楽しみを味わってもらいたいだけ。また時が来たら皆さんの前でパフォーマンスするのが待ちきれない。」と語る。