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[コラム]8月29日(土)はビバップを創生したジャズの革命児、 チャーリー・パーカーの生誕100年。

CHARLIE PARKER


(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

1920年8月29日、カンザス州カンザスシティに生まれたチャーリー・パーカー(Charlie Parker)は、カンザスシティの12番街にあるナイトクラブの裏路地で音楽に親しむようになったという。そこではカウント・ベイシー、レスター・ヤング、メアリー・ルー・ウィリアムスなどのジャズ界のレジェンドたちとマラソン・ジャム・セッションを行っていた。そんな彼は、17歳のころからジェイ・マクシャン・オーケストラ(Jay McShann Orchestra)で活動し、このバンドでレコーディング・デビューを果たした。

[コラム]8月29日(土)はビバップを創生したジャズの革命児、 チャーリー・パーカーの生誕100年。
(Photo: William P. Gottlieb/Ira and Leonore S. Gershwin Fund Collection,
                                     Music Division, Library of Congress)

彼のスタイルは、レスター・ヤングやブルースへの愛の影響を受けていたが、アイデアは同時代の誰よりもはるかに先進的で、とんでもなく速いテンポで完璧にまとまりのあるソロを演奏する能力も持っていた。彼の音楽的なソウルメイトであるトランペッターのディジー・ガレスピーに出会う頃には、バードはジャズのトップへの道を歩み始めていた。ディズとバードは1943年から1944年にかけて、アール・ハインズとビリー・エクスタインのビッグバンドで一緒に活動し、1945年には52丁目のクラブ、ストリートでのライブパフォーマンスとレコーディングでセンセーションを巻き起こした。彼らの見事な演奏により、ビバップはジャズの主流としてスウィングに取って代わったのだ。

僅か34年という短い生涯の間に、パーカーは音楽の流れを変えた。ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンのように、彼はジャズの新時代を切り開き、その後の世代のミュージシャン、作家、アーティストに影響を与えつづける先駆的な作曲家であり、即興演奏家でもあるのだ。

そんなバードの生誕100周年にあたる今年、彼の遺産を記念して、様々な特別イベントやパフォーマンス、音楽やアート作品のリリースなど、「バード100」と称されるイベントが2020年を通して開催されている。

バードの生誕の地、ミズーリ州カンザスシティでは2014年より毎年恒例のチャーリー・パーカー・イベントが行われているが、今年は“スポットライト2020:チャーリー・パーカー”と題し、チャーリー・パーカーの生涯と音楽を市全体で祝うイベントが今月末までオンラインとカンザスシティ周辺の会場で開催されている。

◆ プログラムやイベントの全リスト

https://spotlightcharlieparker.org/event-schedule/

ニューヨーク市の非営利文化・コミュニティセンター92Yは、パーカーの生誕100周年を記念して、8月28日(金)と29日(土)に24時間の特別イベントを開催。パーカーの天才的な才能とジャズとそれ以上に深い影響力を持つチャーリー・パーカーの様々な側面を強調するために考案されたイベントで、クリント・イーストウッド監督の受賞歴のある伝記映画「バード」の上映、著名なジャーナリストでジャズ評論家、セレブレーティング・バードの著者であるゲイリー・ギディンズ氏による音楽との対話、サックスの名手ジョー・ロヴァーノ、チャールズ・マクファーソンをフィーチャーしたコンサートが行われる。

さらにパーカーの貴重な録音の試聴会、ホープ・ボイキン(元アイリー・カンパニー)が監督・振付を担当した特別委嘱のダンス映画のプレミア、学際的なビジュアル・アート・イベントなどが行われる。

https://www.92y.org/charlieparker

また日本では、生誕100年を記念して、生地カンザスでの徹底した取材と調査から明らかにされる数々の新事実と共に貴重な写真も掲載され、モダン・ジャズの創造者 “バード” 真実の姿が描かれている『バード チャーリー・パーカーの人生と音楽』という最新評伝の邦訳の刊行や、チャーリー・パーカーのオリジナル楽曲のCD1とスタンダード/カヴァーのCD2から成るSavoy,Verve,Dial,Debutなどレーベルを超えバードの決定的名演全45曲をクロニクル収録した究極の2枚組ベスト盤『GREATEST CHARLIE PARKER』も8月にリリースされたばかり。

[コラム]8月29日(土)はビバップを創生したジャズの革命児、 チャーリー・パーカーの生誕100年。

さらに、<チャーリー・パーカー生誕100周年UHQ-CD リイッシュー>シリーズと題し、第1弾はVerveに残るカタログの中から”The Genius of Charlie Parker”の全8タイトルが9月2日に、第2弾はファンがより深くバードを知ることのできるレア音源を多数収録した2タイトル、そして1944-48年までのSAVOY時代の初期ビバップ音源をリマスターした『ニュー・サウンズ・イン・モダン・ミュージック』(原題:THE SAVOY 10-INCH LP COLLECTION)が11月に発売される予定でまだまだ偉大なビバップ・ミュージシャンの生誕100周年はまだまだ始まったばかりだ。

[コラム]8月29日(土)はビバップを創生したジャズの革命児、 チャーリー・パーカーの生誕100年。

また、生誕100周年を記念して、特別プレイリスト「Charlie Parker: The Centennial Collection」も立ち上がった。バードは、この不朽のジャズ・クラシック・コレクションの中に生きている。

◆ プレイリスト情報

Charlie Parker: The Centennial Collection

https://found.ee/Charlie-Parker-The-Centennial-Collection-j