リアルとバーチャルの境目が徐々に取り払われていっている。ドミニク・ファイクが、ゲーム「フォートナイト」の中でコンサートを開催するというのだ。配信ライブ、という形ではなく、ゲームの中でコンサートを開催する、ということ。
トラヴィス・スコットが同じくフォートナイト内でコンサートを開催して、話題を集めた。10分程度のコンサートだったそうだが、概ね好評を収めたようだ。
登録ユーザーは3億5000万以上に上るというモンスターゲームで、オーディエンスはアバターで参加する、というもの。最近のゲームは、オンラインで世界中のユーザーが繋がってプレイする、というものが多くなっている。もはや単なるゲームという枠を超えて、コミュニティ・スペースのような役割も担っているのではないだろうか。
わかりやすく言えば、映画「サマーウォーズ」における「OZ」のような感覚だろう。サイバースペースの中に「ライブエリア」という空間が作られ、そこに参加すると、コンサートが見られる、というものだ。しかも、実写の映像ではなくアバターだ。
コロナ禍においては、ネット配信によるコンサートが、新しい音楽表現のスタイルの一つとして、確立しているが、このゲームの中でのコンサート、というのも、ゲーム業界とのタッグによって新しいスタイルとして確立していくのかもしれない。
(NO.16 編集部)