ロバート・グラスパー
ロバート・グラスパー は
1978年4月6日生まれの38歳、アメリカ合衆国カリフォルニア州、ヒューストン出身のジャズピアニスト、プロデューサーです。
2004年にファーストアルバムMoodでデビューを果たし、
2012年の第55回グラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を、アルバム『Black Radio』で獲得しています。
2005年にはブルーノートと契約をしています。
彼が13歳の時に最初に買ったテープは、チック・コリア・アコースティックバンドの『Alive』でして、
演奏にも影響がちらほらと見えます。
本人が上げる一番の名盤は、マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』だそうですが、
プロデューサは、ジャズトランペット出身のプロデューサー、クインシー・ジョーンズになります。
もともとジャズでは、、スタンダードナンバーで他の曲をカバーして、
即興演奏を披露したり、リハーモナイズを行いアレンジしたりといわゆるカバー演奏がメジャーですが、
このスタンダードカバーは、原曲の再現が目的ではなく、
いかにその曲を解釈・発展させているかが価値になります。
ロバート・グラスパーの場合は、昨今のロックも含めた曲をスタンダードカバーすることで、
これまでのジャズミュージシャンの保守的なイメージを大きく逸脱させていることが、魅力になります。
それでは、カバーしたJAZZアレンジの曲と、原曲を交互にご紹介していきます。
Bilal All Matter
ビラル
ビラル こと、ビラルSayeedオリバー は
1979年8月23日生まれ、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の、シンガーソングライターです。
Q・ ティップがザ・ルーツのアミーアに渡したデモ・テープを聞き、才能にほれ込み、
ディアンジェロのツアー・バックボーカルとして起用しました。
2001年に、1st Born Second でインタースコープからデビューしました。
荒野で歌い上げるような歌声ですが、
正統派なR&Bですね。
ロバート・グラスパー Version
メインモチーフまで引っ張るのはジャズ特有ですが、
チックコリアのピアノを思い浮かべますね。
ボーカルのレスポンスをピアノで行っていますが、
ボーカルを食いに行ってるサウンドですね。
よりドラマチックに仕上がっています。
Robert Glasper All Matter
Stevie Wonder Jesus Children Of America
スティーヴィー・ワンダー
スティーヴィー・ワンダー こと、Stevland Hardaway Morris は
1950年5月13日生まれ、アメリカ合衆国ミシガン州サギノー出身の、シンガーソングライター・音楽プロデューサーです。
11歳の時に、ミラクルズのロニー・ワイトの前で自らが作曲した「Lonely Boy」という曲を歌い、
それがきっかけで、モータウンへのオーディションに赴き、契約しました。
様々なジャンルを違和感無く自身の音楽に取り入れることから、
多くのミュージシャンから尊敬を集めています。
ベース、クラビが躍らせますね、
非常にリズミカルですが、ボーカルも聞かせる構成です。
ロバート・グラスパー Version
ダンサブルな原曲とは違い、ドラムとボーカルで曲を引っ張っていきます。
クラブジャズのように仕上げていますね、他の曲に比べてピアノは控えめです。
もうちょっと攻めてほしかったですね、若干意識高めのサウンドになっていますね。
Robert Glasper Jesus Children featuring Lalah Hathaway and Malcolm-Jamal Warner
Robert Glasper Smells Like Teen Spirit
ロバート・グラスパー Version
この曲は先にロバート・グラスパーバージョンをお送りします、
皆さんが知っている曲ですので、当ててみてください。
これもクラブジャズのようですが、リフらしきものは登場せずに、
サビでのピアノは美しいです、ボーカルの処理はボコーダーに逃げた感じがしますが、
これはこれで、クラブっぽいです。
原曲のパワフルさを幻想間に変えていますね。
ニルヴァーナ
ニルヴァーナは
1987年に、アメリカ合衆国 ワシントン州アバディーンで結成されたロックバンドです。
グランジロックを代表するバンドでして、ヘヴィメタル、パンクのシェアを奪いました。
カート本人によると、
ネヴァーマインドを売り出すに当たって、ちょっとしたポップ・ソングを作ろうと思って作ったそうです。
解りやすいリフと、パワフルなボーカルを聴ける曲です。
1991年に、アルバム『ネヴァーマインド』は瞬く間にアメリカで売り上げを伸ばし、
誰もがグランジと呼ばれる新たなジャンルとニルヴァーナに夢中になりました。
リフが癖になりますね、発散するようなサビでのボーカルもかっこよいです。
イントロで何の曲か解る数少ないロックの曲ですね。