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【高樹千佳子コラム】寒い時期になると聴きたくなるのが、至高のポストロックバンドSigur Ros!

Chikako Takagi Column Vol.23


寒いですね!いよいよ本格的に冬突入ですね!寒い時期になると聴きたくなるのが、、至高のポストロックバンド、Sigur Ros (シガーロス)!

少し前にとりあげたビョークと同じく、アイスランドを代表するアーティストです。94年に結成されましたが、結成した日にヴォーカル・ヨンシーの妹が生まれ、Sigurrosと名付けられたため、ここからバンド名がとられたとか。 Sigur Rosとは、アイスランド語で「勝利のバラ」という意味だそう。

高樹千佳子 洋楽COLUMN
高樹千佳子(cent.FORCE)

MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)

繊細で幽玄で美しいサウンド。‘天使の歌声’と言われているヨンシーの透き通ったファルセットvocal。でも、ただ美しくて優しいだけではなく、激情からアンビエントな幻想まで、アイス氷河や火山などアイスランドの自然を思い起こさせるような壮大で過酷な力強さや、人間の内面が表現されている、深遠な世界観です。

97年にデビューし、99年のセカンドアルバム「Agatis byrjun アゲイティス・ビリュン(良き船出)」によって世界的な成功を収め、02年のサードアルバム「()」でグラミー賞にノミネートされるなど数々の賞を受賞したシガーロス。作品ごとに音楽的評価を高めていきました。(「()」はタイトルがなく、収録曲のほとんどははっきりとした歌詞もありません!ヨンシーの歌声が楽器かのように聴こえます。)

どの作品も唯一無二で素晴らしいんですが、初めて聴く方は05年の4枚目アルバム「Takk…」(アイスランド語で、‘ありがとう’) が聴きやすいかと思います。ピアノやホルンなどの音を取り入れつつストリングスが多用されていて、メリハリのあるオープンで華々しい作品です。

icon-youtube-play Hoppipolla

icon-youtube-play Glosoli

また、13年の7枚目アルバム「Kveikur クウェイカー」(アイスランド語で、‘導火線’) は、キーボードのキャータンが脱退し、メンバーがそれまでの4人から3人になって最初のアルバム。その影響もあるのか、従来のシガーロスの世界観はそのままに、ヘヴィーで重厚で、力強いエネルギーに満ち溢れた作品になっています。ヨンシーいわく「ムーディーでダークで、ところどころ容赦ないアルバム」だと。まさに自然とはそういうもの。美しいだけではなく、時には荒々しく猛威を振るうこともある。氷の島アイスランドにいたら、そんなことを日々ますます感じることでしょう。

icon-youtube-play Brennistainn

icon-music Kveikur
icon-youtube-play Isjaki

シガーロスは、ライブもまた格別です。音と映像の融合が素晴らしく、視覚、聴覚、全身に響き渡り沁み渡ります。生きるとは?自然とは?人間とは?そんなことも考えされられます。イノセンスかつダイナミックな音世界は、尖った心がほぐれていくというか、、シガーロスでしか味わえない特別な感覚を味わえます。

昨年はフジロックにヘッドライナーで出演し、今年は東京国際フォーラムにて来日公演を行ないました。結構日本に来てくれるんですよね^^13年以来の新作もそろそろ出るかしら。

これからも、大事に大事に聴き続けていきたいです。

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