新世代のジャズ・トランペッターとして世界に名を轟かせるキーヨン・ハロルド(Keyon Harrold)。最新アルバム『ミュジシャン』(The Mugician)がレガシー・レーベルより9月29日リリースされる。アルバム収録曲でロバート・グラスパー等が参加した『ウェイフェアリング・トラヴェラー』の試聴がスタートした。
(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
この新曲にはロバート・グラスパーがピアノ、ジャーメイン・ホルムズとジョージア・アン・マルドロウがヴォーカル、他にもマーカス・ストリックランド(b-cl)、バーニス・トラヴィス(b),サム・バーシュ(key)が参加している。
キーヨン・ハロルド作曲、作詞はジャーメイン・ホルムズとジョージア・アン・マルドロウとの共作。二人の男女をテーマに音と魂の旅路がゆったりと綴られたこの曲は、2015年9月キーヨンの車から全ての曲が盗まれる事件に遭遇した際、難を免れて手元に残ったという幸運の1曲でもあるという。
Keyon Harrold – Wayfaring Traveler
キーヨン・ハロルドは2016年に公開されたマイルス・デイビスの伝記的映画、『Miles Ahead/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』(原題:Miles Ahead)で、ドン・チードル扮するマイルスの演奏シーンを担当した。
その豊かな音楽性とソウルフルなパフォーマンスに感激したドン・チードルは、 “Musician”(ミュージシャン) と“Magician”(マジシャン)を合わせた造語、“ミュジシャン”というニックネームをつけて大絶賛した。グラスパーは同映画の音楽監督としてオリジナル曲も提供しており、この新作『ミュジシャン』誕生に深く関わったプロデューサー的存在と言えるかもしれない。アルバム『ミュジシャン』では、1曲ずつ異なるゲストを迎えており、ゲイリー・クラークJr、ビラル、ビッグ・クリット、ファラオ・モンチ、クリス・デイヴ、テラス・マーティン、ジェームズ・ポイザー等シーンを牽引する錚々たるアーティストたちが参集している。日本盤は10月25日にリリース予定。
聴く者の心に深く語りかけるキーヨンのトランペットは、ジャズ、R&B、ロック、ヒップホップ、レゲエ、ブルースまでジャンルを超越し、多様化した今日の音楽界でファンを増やし続けている。
これまで彼が参加したアルバムは、マックスウェルからキース・リチャーズまで100枚を超える。ツアーではコモン、ビヨンセ、ジェイ・Z、エミネム、ディアンジェロ、エリカ・バドゥ、メアリー・J・ブライジ等と共演、大物からのラヴコールが絶えないアーティストズ・アーティスト。
キーヨン始めゲイリー・クラーク・Jr等マイルスの遺伝子を現代に受け継ぐ気鋭のアーティスト達と共に、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターも参加した『Miles Ahead/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』サントラは、2016年度グラミー賞最優秀映画音楽賞を受賞。
ドン・チードルが『ミュジシャン』のライナーノーツを執筆している。
リリース情報
キーヨン・ハロルド『ミュジシャン』
10月25日(水)国内盤発売予定SICP5626 \2200+税
<収録曲>
1. ヴォイスメール/Voicemail (ft. Shirley Harrold)
2. ミュジシャン/The Mugician (ft. Josh David Barrett)
3. MBラメント/MB Lament
4. ウェン・ウィル・イット・ストップ?/ When Will It Stop? (ft. Guy Torry)
5. ウェイフェアリング・トラヴェラー/Wayfaring Traveler (ft. Jermaine Holmes, Georgia Anne Muldrow, and Robert Glasper)
6. ステイ・ディス・ウェイ/Stay This Way (ft. Bilal and Big K.R.I.T.)
7. ララバイ/ Lullaby
8. ハー・ビューティ・スルー・マイ・アイズ/Her Beauty Through My Eyes (ft. Pharoahe Monch)
9. イスリアル・ソウルズ/ Ethereal Souls
10.ブロークン・ニュース/ Broken News (ft. Andrea Pizziconi)
11. サーカス・ショー/Circus Show (ft. Gary Clark