18作目となるオリジナル・アルバム「ファイアーパワー」のリリースを来月に控えるジューダス・プリースト(Judas Priest)。1974年のデビュー以来ジューダス・プリーストのサウンドを特徴付けていたツイン・リード・ギターの一翼を担ってきたオリジナル・メンバーのグレン・ティプトン(70歳)が10年前よりパーキンソン病を患わっていることが発表された。
(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
グレンはバンドからの脱退は否定しており、今後もジューダス・プリーストのメンバーとしてあり続けるとのこと。また、3月13日より全米を皮切りに開催されるワールド・ツアーは、本人の希望により、新作のプロデューサーの一人でもあるギタリストのアンディ・スニープが代役を務めることになった。
ジューダス・プリーストより発表された声明文は下記の通り。
10年前、グレンは初期のパーキンソン病の兆候が見られると診断されました。以来最近まで、グレンは彼自身が納得できるパフォーマンスのクオリティという、非常に重要視してきたものを維持することにより、それまで通り偉大なヘヴィ・メタル・ギタリストとして生き続けてきました。現在グレンは比較的負担の少ないプリーストの曲を弾いたり演奏することはできますが、パーキンソン病の進行特性を鑑みるに、これまで通りのツアー活動ができなくなるであろうということをみなさんにお伝えしたいと本人は考えています。
「ショウは続いていかなければならない」というメタル・スピリットに忠実なグレンは、ステージ上で代わりに戦い続けることをアンディ・スニープに託しました。
「みんなに知ってもらいたいのは、ジューダス・プリーストのツアーが先へ進むことが不可欠であること、そして、僕はバンドを離れないということ。単に僕の役割が変わっただけだ。プリーストの曲をぶっ放せるようになったら、そして、そうできそうな気がしたら、ステージに立つ。そのチャンスは排除しないさ!だから今は、あまり遠くない未来のどこかの時点で、僕たちの素晴らしいメタル・マニアたちにもう一度会えることを心から楽しみにしているんだ」
ロブ、リッチー、イアン、スコットからのメッセージ:
「我々はグレンの意志の強さと揺るぎない責任感を目の当たりにするという幸運に長年恵まれてきた。自分の情熱や信じるものを、プリーストとの曲作り、レコーディング、パフォーマンスのセッションを通じて示してくれた彼こそは真のメタル・ヒーローだ!我々が『ファイアーパワー』のツアーを全うすべきだというグレンの主張はいかにも彼らしい。グレンの願いを実現するために我々に加わってくれるアンディに感謝している。グレンも言っていたように、ツアーのいつか、どこかであらゆる時、あらゆる場所で、彼を迎えることができることを待ちきれないんだ。
…グレン、みんなおまえを愛しているよ!」
ここ日本で、アルバム『ファイアーパワー』は3月7日にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより世界最速で発売される。
「ファイアーパワー」(オーディオ)
◆ リリース情報
『ファイアーパワー』(FIREPOWER)
3月7日 日本先行発売(海外:3月9日)
●デラックス・エディション SICP 31117 ¥2,600+税 [完全生産限定盤]
*デラックス盤のみBlu-spec CD2仕様/ハードカヴァー・ブック仕様/ステッカー(ジャケット絵柄)封入
●スタンダード・エディション SICP 5669 ¥2,400+税
【収録曲】
1. Firepower / ファイアーパワー
2. Lightning Strike / ライトニング・ストライク
3. Evil Never Dies / イーヴル・ネヴァー・ダイズ
4. Never The Heroes / ネヴァー・ザ・ヒーローズ
5. Necromancer / ネクロマンサー
6. Children of the Sun / チルドレン・オブ・ザ・サン
7. Guardians / ガーディアンズ
8. Rising From Ruins / ライジング・フロム・ルインズ
9. Flame Thrower / フレイム・スロワー
10. Spectre / スペクター
11. Traitors Gate / トレイターズ・ゲイト
12. No Surrender/ ノー・サレンダー
13. Lone Wolf / ローン・ウルフ
14. Sea of Red / シー・オブ・レッド