混沌とする電子世界から姿を現したUS男女エレクトロニック・デュオ、ゴー・ダークが名門レーベル
実験的エレクトロニック・デュオ、ゴー・ダークがデビュー
Go Dark
ゴー・ダークは女性ヴォーカリスト”クラッシュ”ことアシュリー・ガリェゴスと、アヴァンギャルドなヒップホップ・アーティストを多く擁する米インディーズ・レーベル<アンチコン>の創設メンバーの1人であり、90年代にはアメリカで開催されたMCバトルでまだ無名だったエミネムと対戦した経歴を持つラッパー/プロデューサーの”ドーズワン”ことアダム・ドラッカーによる実験的エレクトロニック・プロジェクトだ。
クラッシュは14歳の時に地元であるシカゴから逃げ出し、国を跨いだヒッチハイクや路上でのパフォーマンス等を経験した後、オークランドにたどり着き画家/詩人として活動する中でドーズワンと出会った。クラッシュがドーズワンにデモを演奏した時、彼はオルタナティブ・ヒップホップの集団<アンチコン・コレクティヴ>の一員として、ディープ・パドル・ダイナミクス、ゼムセルヴス、クラウデッド等の様々な名前のプロジェクトで活躍していた。その他にもベックのリミックス盤『グエロリート』に参加するなど幅広く活動していたドーズワンが彼女の歌声に惚れ込み、後にゴー・ダークを結成し、2014年に『Bitchsword』、2015年に『Brightwild』と2つのEPを発表した。
今回発表された待望のデビュー・アルバム『ネオン・ヤング』はオークランドの中心街にあるドーズワンの自宅にてレコーディングが行われた。外では警察や大統領に対する抗議が行われておりアルバム音源には本物のサイレンの音も入りこんでいる。楽曲の中では貧困、女性差別、依存症などの現代社会が抱える闇について触れている。ドーズワンは自分たちについて「私たちはミニマリストではありません」と語り、続けてクラッシュは「私たちの公演はギターを使用しない1時間のパンク・ロックの有酸素運動みたいなものです。人々は私が可愛いからとかそういうくだらない理由で私達のことを覚えていることはないでしょう。胸ぐらに掴み掛かり、顔に向かって叫んだり物を投げたりするから覚えているのです。」と語っている。
デビュー・アルバム『ネオン・ヤング』は21世紀のサイバー・パンクとでもいうべき作品だ。引き裂くようなシンセと尖ったパンクの残忍性は、ジョン・カーペンターのディストピア的な終末感を思い起こさせる。アルバムから新曲「Violetest Red」の音源が公開されているのでチェックしてほしい。
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新曲「Violetest Red」のオフィシャル・オーディオ・ビデオ:
https://soundcloud.com/bella-union/go-dark-violetest-red-1
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■ リリース情報
アーティスト名:Go Dark (ゴー・ダーク)
タイトル:Neon Young (ネオン・ヤング)
海外発売日:2019年1月18日(金)
レーベル:Bella Union / Hostess
価格:輸入盤オープンプライス
<トラックリスト>
1. The Blade
2. Day Moon
3. Get Out
4. Violetest Red
5. Big Rot
6. Numb
7. Murderous
8. Beautiful Bitch
9. El Barrio
10. The Brand
11. On Gone
※新曲「Violetest Red」配信中&アルバム予約受付け中
リンク: http://smarturl.it/agt0no
■ショート・バイオ
女性アーティスト、クラッシュとラッパー/プロデューサーのドーズワンからなる実験的エレクトロ・デュオ。ドーズワンはヒップホップ・レーベル/クルー=アンチコンの創始者の一人として1990年代後半から2000年代のアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを牽引。ソロ以外でも様々な音楽ユニットで活動しており、クラウデッド、ゼムセルヴズ、サトル、13&ゴッド、そして2016年にはマイク・パットン(フェイス・ノー・モア)とトゥンデ・アデビンペ(TV・オン・ザ・レディオ)と共にネヴァーマンを結成し、ヒップホップ・シーンのみならずロックやエレクトロニック・シーンからも高い支持を得ている。2014年にゴー・ダークとしてデビューEP『BitchSword』を発表。2016年には2nd EP『BrightWild』を発表した。2019年、待望のデビュー・アルバム『ネオン・ヤング』をリリースする。