10月23日に80歳の誕生日を迎えるのが、サッカーの王様、ペレだ。ご存知の方も多いと思うが、ペレはサッカー元ブラジル代表の選手として3度のワールドカップ優勝を果たしている、レジェンド中のレジェンド。
そんなペレ、実は2005年にRuria Dupratというアーティストと楽曲をリリースしていたのだが、記憶にはあまりないのが正直な感想だ。そして83歳を目前にして、再び曲をリリースした。今回、コラボレーションしたのが、メキシコの男女ギターデュオ、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラだ。
英語のタイトルは「Listen To The Old Man」だ。
イギリスの音楽誌NME電子版に対してペレ自身は「音楽は楽しみのためにやってるんだ」とコメントしている。
一方、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラは、「実は2人ともサッカーが大好きなんだ。メキシコシティで育った私たちは、1970年にメキシコで開催されたワールドカップでのペレとブラジル代表の話をよく聞いて育ったんだ。今回コラボできて嬉しいよ!彼は偉大なサッカー選手なだけじゃなく、素晴らしいシンガーソングライターでもあったよ。」
とコメントしている。なお、1970年のメキシコ・ワールドカップで、ペレは3度目の優勝を果たしている。
実際、聞いてもらえばわかるが、ペレの歌声は80歳とは思えない。落ち着いた、温かみのある歌声だ。それをいつもより控えめなサウンドだけど陽気に支えるロドリーゴ・イ・ガブリエーラのギター。レコーディングは和やかな雰囲気で進んだのではないだろうか・・・そうんな想像をさせてくれる。
日本のサッカー界は、今、何かとよくないニュースが立て続けに起こってしまった。浦和レッズの槙野選手が「サッカーで明るい話題を届けようぜ」とメッセージを発信したが、本当にその通りである。ペレもこうして80歳を目前にして新しいチャレンジをして明るい話題を届けてくれている。
(NO.16 編集部)