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[コラム] Dr.Dre、脳動脈瘤でICUに

NO.16編集部コラム


ツイッターでDr.Dreがトレンドに入っているので何かと思えば、
脳動脈瘤でICUに入っているということ。心配である。

ドクター・ドレー、という名前でピンとくる方、来ない方、色々だろうと思うが、彼は現在のヒップホップに大きな影響を与えた人物の一人である。映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」で描かれたヒップホップ・グループ、N.W.A.の初期メンバーの一人、といえば、分かりやすいかもしれない。実際に彼に会ったことはもちろんないのだが、ギャングスタ・ラップを作っていた中では、映画で描かれている印象は温厚な性格だったように感じる。

N.W.A.脱退後は、アーティストとしてはもちろんプロデューサーとしてもより活躍の幅を広げていった。彼がプロデュースしたアーティストとしては、まずスヌープ・ドッグの名前が挙がるだろう。

スヌープのデビューアルバム「Doggystyle」は全米チャートで1位を獲得する大ヒットとなった。ドレーは、サンプリングだけでなく生演奏も交え、ファンクのテイストも入れ込んだGファンクというサブジャンルを確立していった。

その流れで、2PACもプロデュースし、自らもフィーチャーされた「California Love」は大ヒットとなり、2PACの代表曲となった。

さらに、ドレーの新しい才能を見抜く目は留まるところを知らず、エミネムを発掘し、プロデュース。

エミネムのプロデュースが評価され、ドレーはグラミー賞で「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。さらにはコンプトンの後輩にあたるケンドリック・ラマーのデビューアルバムのプロデュースも、ドレーが担当している。

ご存知の方も多いと思うが、アーティストのプロデュースだけではなく、ヘッドフォンのプロデュースも手がけ、Beats by Dr.Dreシリーズが大ヒットし、ブランドはのちにAppleに売却され、事業家としても成功を収めた。

ここに挙げた以外にも多くのアーティスト、楽曲に携わっており、80年代から2010年代まで、トップアーティストを世に送り続けた名プロデューサーの1人に間違いなく数えられるであろうDr.Dre。ICUということで心配であるが、元気な姿を再び見せて欲しい。

(NO.16編集部)

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