また一つ、日本の音楽マーケットのガラパゴス化の一端を見た。
日本時間の3月4日、ポーター・ロビンソンの新曲「Musician」が、配信リリースされた。日本以外で。
そもそも、現地時間3月3日に世界中で配信スタートとなる旨が、本人のツイッターで発表されていた。著者も首を長くして待ち望んでいた。しかし、3日に、ポーターのツイッターで、日本語のツイートがされていた。それによると、「Musician」は日本では3月17日にリリースとなる、と言うことだった。
日本の皆さんへ:「Musician」は、少し遅れて3月17日にMVの全世界公開と共に日本でリリースとなりますが、大好きな日本のアーティストとのコラボ楽曲を収録した、僕の2ndアルバム『Nurture』日本限定特別盤を近日リリースします。お待たせしてごめんなさい、そして、本当にありがとう! https://t.co/sKRmweu54F
— porter robinson (@porterrobinson) March 3, 2021
いやいや。なんて事してくれたんだ・・・
リリース直後の本人のツイートでは「”Musician” – out everywhere now」って、言ってるのに・・・
ポーターが日本好きなのも知っているし、なるほど日本のアーティストとのコラボというのも気になるし楽しみだ。だからと言って、世界中で聴ける曲を日本だけで制限するとは・・・
日本でのディストリビューションを担当している大手レコード会社が、フィジカルを売りたい、というのも分かる。しかし、このやり方は、アーティストにとってもマイナスになってしまわないのだろうか?3月3日を、首を長くして待っていた日本のファンがたくさんいたはずである。アーティストとリスナーの間に立つレコード会社は、そこを考えるべきではないか?
なんにせよ、リリースまでYouTubeで楽しむことにする。
なお、この「Musician」が、アルバム「Nurture」に向けてのラストシングルとなるそうだ。個人的な感想だが、これまでリリースされたシングル全てが素晴らしい楽曲だった。アルバムも非常に楽しみだ。
(NO.16編集部)