初心者でも分かる“EDM”って何???
こんにちは!DJ / Label Owner / ProducerのJunya Shimizuです。
DJ JunyaShimizu
プロジェクトレーベル『InfinitySense』主宰・『TOKYO FM』ディレクター/選曲家。2005年よりDJ/オーガナイザーとして国内のHouse/Crossoverシーンを中心に活躍。Jazzy & SoulfulなGrooveを主軸に、House, EDM, Drum’N’Bass, HipHopと、固定概念に囚われる事の無い自由なCrossover Style DJ。2006年より“次世代のダンスミュージック”をテーマにプロジェクト兼パーティー『InfinitySense』を主宰。海外アーティストの来日ツアー企画など、常に新世代の音楽を紹介してきた。現在は、青山0 ZEROにて偶数月第3日曜日に開催中。
https://iflyer.tv/ja/infinitysense/
改めて“EDMって何?”
こんなお話をしていますが。。。
引き続き、EDMという音楽が生み出したカルチャーについて。
■“フェス”と“非日常的空間”
世界のEDM系フェスにも共通するのが、
巨大なセットと飛び交うレーザー光線、更には花火が打ち上がったりと
とにかくスケールのでかいド派手な演出の数々!
人々がEDMに求めているのは
“非日常的空間”!!!
そんな煽りで、前回はコラム終わりました(笑)
まぁ、この“非日常的空間”というキーワード…結構重要で。
■EDMはレインボーカラー
エレクトロニック・ミュージック&カルチャーを紹介する海外の動画チャンネル
『THUMP』による動画で、こんなものがあります。
タイトルは「What is EDM Anyways?」(そもそもEDMって何?)
カフェ/クラブ/EDMの野外イベントにいるお客さんに
EDMの実態を調査した様子を動画にまとめたもの。
以前にもお伝えしていますが、
EDMと一括りで言っても色々なジャンルの集合体なので、
“EDMとはどんな音楽か?”という質問に対しては
“クラブで流れていたらとにかく踊りたくなる音楽だよ”など
ザックリと答えている人が多数。
そんな中、回答者全員の答えが一緒だったのが
“EDMの色って何?”という質問。
「What Is EDM Anyways?」
みんな、即答で“レインボー!”と答えていますね。
また上の動画に映っている中でも目立っているのが、
ネオンカラーの着こなしの女性陣。
EDMのテーマカラーが“レインボー”というところにも繋がりますが、
EDM系の野外イベントのスナップで多々見られるのが、
セクシーな露出と数種類のネオンカラーでまとめたコーディネイト。
ということで、初めてEDMのイベントに行く時には、
ネオンカラーをコーディネイトの一部に取り入れるべし!
■EDMファッションは自由
オーディエンスが生み出す色々な楽しみ方。。。
EDM系のフェスから生まれたユニークなファッションやメイク。
そういったものが次々と生まれてくるのもEDMの特徴。
代表的なものとしては、フラワークラウンやビジューブレスレットがあり、
その他にも日々オリジナリティー溢れる楽しみ方が生まれています。
『EDC JAPAN』でも、来場者たちは
まるでハロウィンのようなド派手な服装で遊びに来ていたり。。。
4月に開催された『EDC JAPAN』で、インタビューしてる人の動画。
こうしたファッションやメイクは、
誰かが何かしたらの思惑を持って誘導したわけではなく、
ファン(オーディエンス)が自分たちで考えて生み出したもの。
なので、意外と手作り衣装で凝っていたりとビックリします(笑)
フェスという場所があり、アーティストはそこで盛り上がる音楽を制作し、
ファンはその場を楽しむための方法を考えている。。。
フェス・アーティスト・ファン、この三者のバランスで成り立っているんですね。
そこには“こうあるべき”といったルールもなく、とにかく自由!
本来、音楽は自由であるべきものなんですけど…
ジャンルが細分化され各々のシーンが形成されていくと、
それぞれに約束事・マナーが生まれたりしますよね?
パンクにはパンクの、メタルにはメタルの、それぞれ楽しみ方があるように。
しかし、EDMにはそういったマナーに対する概念がまた殆ど無く、そのため誰でも入りやすい。
これまでダンスミュージックに親しんでこなかった人でも
簡単に楽しむ事が出来て、なおかつ、新しい楽しみ方を作る事も出来ちゃう。
今後“EDMはこうあるべきだ!”みたいな
約束事・マナーが生まれるかもしれませんが…現状は、基本自由です(笑)
■ただ売るだけの音楽から、EDMは新たな形へ
EDMは、音楽に関するビジネス面でも新しさがあります。
EDMシーンで活躍する多くのアーティストは、
フェスでオーディエンスを熱狂させるために曲を作るわけですが…
“そこにはヒット曲を作ろう!”“1曲作って儲けよう!”
といった、メジャー志向的な考えはあまりありません。
日本では、いまだにCDを売ろうと躍起になっていますが、
EDMのアーティストたちは新曲をネットで公開し、
SNSなどで無料で聴けるようにしていたりするケースもあります。
https://soundcloud.com/calvinharris
https://soundcloud.com/hardwell
https://soundcloud.com/afrojack
そして、そこでリスナーの反応を見て、
良ければフェスでプレイするし、悪ければ修正したり、お蔵入りになったり。
みんな、楽曲を軽く考えているわけではないし、結果的に良い曲が売れるというのは変わりませんが、
楽曲を売って儲けるという今までのやり方ではなく、
良い曲を作り、フェスでパフォーマンス(Live)を披露することで大きな収入を得る…
そんな流れになりつつあります。
音楽業界は、ここ数年、“不況!不況!!!”と言われ続けていますが、
その1つの原因としてあるのが…リスナーが簡単に無料で音楽を聴ける環境。
しかし、不況ではあるものの音楽そのものは以前より聴かれているのが現状です。
EDMは、そんな現在のビジネスモデルにフィットしているといえるかもしれないですね。
そんなEDMに関して。
何年も前からこのムーブメントはもうすぐ終わるだろうと指摘され続けてきましたが、
予想に反してシーンは成長を止めず、正直どこまで拡大するのか予測不可能!
今、音楽シーン全体で最も面白く最も変化に富んでいるのが“EDM”なんですねー。
次回は、これからのEDMを予想してみましょう♪
続く♪
DJ JunyaShmizu
プロジェクトレーベル『InfinitySense』主宰・『TOKYO FM』ディレクター/選曲家。2005年よりDJ/オーガナイザーとして国内のHouse/Crossoverシーンを中心に活躍。Jazzy & SoulfulなGrooveを主軸に、House, EDM, Drum’N’Bass, HipHopと、固定概念に囚われる事の無い自由なCrossover Style DJ。2006年より“次世代のダンスミュージック”をテーマにプロジェクト兼パーティー『InfinitySense』を主宰。海外アーティストの来日ツアー企画など、常に新世代の音楽を紹介してきた。現在は、青山0 ZEROにて偶数月第3日曜日に開催中。
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