国際的なコラボ楽曲特集
ノラ・ジョーンズ
Traces Of You Anoushka Shankar & Norah Jones
ノラ・ジョーンズ、といえばジャズ・シンガーとして日本でも人気を集めている。そんなノラ・ジョーンズが参加した「Traces Of You」は、インドのシタール奏者、アヌーシュカ・シャンカールとのコラボ曲だ。アヌーシュカ・シャンカールは、インドの伝説的シタール奏者、ラヴィ・シャンカールの娘。
この2人のコラボは偶然ではなく、実はノラ・ジョーンズの父親も、ラヴィ・シャンカールで、ノラとアヌーシュカは、母親が違うが姉と妹、という関係になるのだ。(ノラが姉、アヌーシュカが妹)
ダフト・パンク
Get Lucky Daft Punk feat.Pharrell
フランスを代表する覆面DJユニット、ダフト・パンク。2013年にリリースしたシングルのコラボレーション相手としてチョイスしたのは、トップ・プロデューサーとして、また、N.E.R.D、ネプチューンズ、ソロ・アーティストとしてアメリカを中心に活躍しているファレル・ウイリアムズだ。彼らが出会ったのはマドンナのパーティ、というのもまたすごい。
さらに、この曲のギターには、シックのナイル・ロジャースが参加。第56回グラミー賞で最優秀レコード賞、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスを受賞し、パフォーマンスではダフト・パンク、ファレル、ナイル・ロジャースに加え、スティーヴィー・ワンダーまで参加するという、超豪華なパフォーマンスとなった。
U2
You’re The Best Thing About Me U2 & Kygo
アイルランドが世界に誇るバンド、U2。80年代から活躍し続け、デビューから現在に至るまで、オリジナル・メンバーで活動し続けているため、奇跡のバンド、とも呼ばれたりするらしい。
そんなU2が去年リリースしたシングル、「You’re Best Thing About Me」では、ノルウェーのDJ、カイゴとコラボした。現在27歳で、トロピカル・ハウスの王様、という異名を持つ。現代の音楽シーンで人気を集めるEDMとのコラボ・・・U2の進化に対する飽くなき欲求を感じるコラボである。
レゲエ
Morning Is Coming Sting & Shaggy
レゲエ、と聞くと、どの国を思い浮かべるだろうか。やはりジャマイカだろう。しかし、ヨーロッパでそのレゲエの影響を強く受けた国といえば、イギリスだろう。そんなイギリスとジャマイカのビッグアーティストが、海を越えてコラボした。スティングといえば、ポリス時代からレゲエを取り入れるなど、レゲエに強く惹かれたアーティストである。
そしてシャギーはジャマイカのキングストン出身で、アメリカへ移住。1988年にはアメリカ海軍に入隊し、湾岸戦争にも参加するという異色の経歴の持ち主だ。そんな二人がコラボした「Morning Is Coming」は、今年の初めにリリースされた。
アンダーワールド
Get Your Shirt Underworld & Iggy Pop
最後に紹介するのは、国、そしてジャンルを飛び越えたコラボ。
90年代のUKエレクトロシーンを牽引したアンダーワールド。映画『トレインスポッティング』で使用され大ヒットした「Bornslippy」は彼らの代表曲の1つだ。近年も、ロンドン・オリンピックで音楽監督を務めたり、サマーソニックで来日したりと、精力的に活動をしている。
そんなアンダーワールドが今年、コラボ相手に選んだのは、パンクのゴッドファーザー、イギー・ポップ。70年代、アメリカのパンク・シーンを牽引したストゥージズのフロントマンだ。彼は、かつてデヴィッド・ボウイともコラボしている。