<特集 – 年末年始ソング>
2019年が終わり、2020年新たな1年がスタート。そんな年末年始を彩る楽曲を特集。
Last December
Last December Prince
2001年のアルバム「Rainbow Children」収録の1曲。タイトルの通り、「最後の12月が訪れたらどうする?・・・」と歌い出している。1年が幕を降ろす12月に、今年1年を振り返るきっかけとなってくれるような、プリンスの優しい歌い方も印象的だが、曲が進むとそれまでの穏やかな感じが一転、葉がしいファンクロック調になったりもする。めくるめく人生を振り返っているような、そんな楽曲である。
New Year’s Eve
New Year’s Eve Pale Waves
2017年、イギリス・マンチェスター出身のバンド、ペール・ウェーヴスによるナンバー。「New year’s Eve」・・・つまり大晦日。海外はあまり年末年始でお休みモード、という感じではないそうだが、1年が終わり、新しい1日が始まるそんな時は、誰かと一緒にいたい、と思うのは共通しているのだろうか。
この曲では、別れてしまった相手が、自分とは違う友人と楽しそうに過ごしていたことを妬んでしまう、そんな心情を歌っているようだ。
皆さんは今年の年末年始、どんな過ごし方をするのでしょうか。
Road To Joy
Road To Joy Bright Eyes
日本の年末、といえば、ベートーベン、第九「歓喜の歌」が頭に浮かぶ人も多いのではないだろうか。そもそも、戦後間もない頃は、オーケストラの収入が少なく、楽団員が年末年始の生活が苦しくなるのをなんとかしようと、比較的お客さんが入る「第九」を年末に演奏するようになったんだとか。
そんな「歓喜の歌(Ode to Joy)」のメロディをモチーフにした楽曲が、この曲。タイトルも「Ode to joy」を文字ったものになっている。
A Happy New Year
A Happy New Year Bei Xu
中国出身のジャズ・シンガー、ベイ・シュー。スモーキーな歌声とヴィジュアルで、人気を博した。2006年にリリースしたこの曲は、松任谷由実の「A Happy New Year」のカバーで、歌詞は英語に置き換えられているが、曲の後半では、日本語でユーミンの歌詞のまま歌っているパートもある。のんびりと過ごすお正月のBGMにぴったりかもしれない。
New Year’s Day
New Year’s Day U2
先日、13年ぶりとなる来日公演を行ったU2。ライブでは、アフガニスタンで殺害された医師、中村哲さんへのメッセージも発信していた。そんなU2が歌う新年の曲が「New Year’s Day」だ。「何も変わらない新年が始まる」という歌詞に込められた思いは、果たしてポジティブなものなのかどうかは、楽曲がマイナー調であることから、推して測れるだろう。
36年前の1983年の1月1日にリリースされた。果たして、そこから何が変わって、何が変わっていないのか。2020年、この曲とともに、そんなことに思いを馳せてみるのもいいかもしれない。