<特集 – Dream・夢ソング>
最近、夢は見たでしょうか。
夢、と一言で言っても、例えば、夜、寝ているときに見る夢だったり、具体的な目標のことだったり、壮大な希望だったりいろんな「夢」がありますよね。
そんな夢・・・Dreamを歌った曲を特集。
DREAMS
DREAMS BECK
先日、NASAジェット推進研究所とコラボしたヴィジュアル・アルバムをリリースしたベック。2015年にリリースしたアルバム「COLORS」からの1曲で、ストレートに「DREAMS」というタイトル。これは歌い出しの歌詞が「夢から目覚めよう」と始まることや、途中で「夢の世界で僕を捕まえるものは何もない」と歌っているように、寝ている時の夢と思われる。
しかし、「夢のおかげでいい気分」「僕たちはうまくやってる。でも思い通りにいかなくなったら両目を閉じればいい。君はいなくなるから。」と、かなり夢に逃避しているような感じだ。起きたら夢は覚めてしまうものだ。
TEENAGE DREAM
TEENAGE DREAM KATY PERRY
先日、無事に第1子を出産したケイティ・ペリー。ニューアルバムも絶好調だが、10年前の2010年にリリースされたアルバムのタイトル・トラックは「TEENAGE DREAM」。こちらの夢はどちらかというと「夢のような体験」という感じだろうか。ティーンの頃の熱い恋を描いた歌だ。現在はオーランド・ブルームと愛を育んでいる彼女。今度はどんな夢を紡いでいくのだろうか。
A DREAM
A DREAM COMMON feat.Will.i.am
「I Have A Dream」というフレーズは、非常にシンプルだが、世界で最も有名なフレーズの一つでもある。アメリカの公民権運動の指導者として知られるキング牧師が、1963年にリンカーン記念堂の前で演説をした時の一言だ。「私には夢がある。いつかこの国が立ち上がり、この信条を真の意味で実現することだ。」と語り、人種差別の撤廃を訴えた。そしてこのフレーズをサンプリングした楽曲の一つが、この曲だ。「フリーダム・ライターズ」というノンフィクション映画のサウンドトラックに収められている。
キング牧師の「夢」は、あの演説から半世紀以上経っても、いまだに実現に至っていないという、悲しい現実だ。
LUCID DREAMS
LUCID DREAMS UICE WRLD
「LUCID DREAMS」・・・明晰夢と翻訳されるが、これは寝てる時に見ている夢の中でも、自分で夢である、と自覚して見る夢のことなんだそう。
この曲は、シカゴ出身のラッパー、ジュース・ワールドが、スティングの「SHAPE OF MY HEART」をサンプリングして、ヒットさせた曲。2018年にこの曲がヒットし、一気に彼の名前も広がり一躍スターへと飛び立ったはずだったが、2019年の年末に、21歳という若さでこの世を去った。薬物のオーバードーズが原因だった。これから、という時期だったが、そんな世間の喧騒そのものが、彼にっとっては明晰夢のように見えていたのかもしれない。そう思うと、この曲はとても悲しげに聞こえてくる。
DON’T DREAM IT’S OVER
DON’T DREAM IT’S OVER CROWDED HOUSE
1986年、オーストラリアのバンド、クラウデッド・ハウスのデビューアルバムに収録された彼らの代表曲。Six Pence None The Richerによるカバーでも知られている曲だ。「夢なんて見てないで・・・」と現実を見つめるように呼びかける歌だ。とはいえ、寝ている時に見る夢にしろ、目標の夢にしろ、見る夢に制約はかけることはできないし、一つの夢を達成することができれば、きっと新しい夢が生まれるだろう。現実をより良い方向に向けるための「夢」を描いていきたいものだ。