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[コラム] アヴァランチーズ、豪華すぎるアルバム!

NO.16編集部コラム


アヴァランチーズがニューアルバムをリリースした。2000年のデビューアルバムは3500以上のレコードからサンプリングをしまくってサウンドを生み出すという、突き破った作り方をしたオーストラリアのエレクトロユニットだ(許可を取るの大変だっただろうな、と思ってしまう)。

それからは、全くリリースがなく、ファンをやきもきさせていたが、2016年にようやく2ndアルバム「Wildflower」をリリースし、シーンに戻ってきた。

再び沈黙の期間に入るのかと思いきや、2020年12月11日、3rdアルバムとなる「We Will Always Love You」をリリース。ホイットニー・ヒューストンの大ヒット曲に似ているタイトルである。

おそらくこのアルバムもかなりのサンプリングを施したトラックで構成されているのだろう。それに加えて、参加しているアーティスト陣も豪華だ。

タイトルトラックの「We Will Always Love You」ではイギリスのシンガー、Blood Orangeをフィーチャー。子供のコーラスも加わり、ノスタルジックでエモーショナルな楽曲に仕上がっている。

続く「The Divine Chord」では、UKロック好きにはたまらない名前が入っている。The Smithのギタリスト、ジョニー・マーだ。それに加えてMGMTも一緒だ。ドリーミーな、ジョニー・マー感がほとんど感じられない、アヴァランチーズな1曲に仕上がっている。ジョニー・マーは、おそらくギターでの参加だと思われる。

「Intersteller Love」は、ソウルシンガーのリオン・ブリッジス。これもキラキラしたハウス調のアヴァランチーズらしいトラックとなっている。リオン・ブリッジス名義ではおそらく聞くことができないような楽曲ではないだろうか?リオン・ブリッジスのファンにもぜひ聞いていただきたい。

そのほかにもTricky、Karen O、Jamie XX、Neneh Cherry、Perry Farrell、Riverse Cuomoなどなど、総勢26組が参加しているという本当に豪華なラインナップとなっている。

そして、日本からも参加しているアーティストがいる。Corneliusだ。

「Music Is The Light」という曲でフィーチャーされており、イントロのギターは、普段に比べると抑えめな感じではあるが確かにコーネリアス!また、同時にフィーチャーされているのが、ブルックリンを拠点に活動し、Oneohtrix Point Neverのバンドメンバーでもあるケリー・モーランということで、エレクトロ系好きの人にとってはたまらないコラボではないだろうか。

ポップでドリーミーだけじゃない、ディープに浸れる楽曲もある、全25トラック。配信はもちろん、CDやアナログで、没頭するのもおすすめである。

(NO.16編集部)