アメリカンフットボール、NFLのチャンピオンを決めるスーパーボウルが開催された。今年はバッカニアーズとチーフスによる対戦だ。こちらの結果ももちろん大注目なのだが、毎年話題になるのが、ハーフタイムショウだ。今年はThe Weekndがパフォーマンスをした。ハーフタイムショウに出演できるということは、ある種、ステータスのようなもので、短い時間ではあるものの、アーティストが全力を注ぎ込む。
The Weekndも、白衣に仮面を被った人々がたくさん座った階段状のセットの真ん中が開き、そこから登場するというド派手な登場だった。おなじみの赤いジャケットで「Starboy」を歌うと、再びセットの中に。電飾きらめく狭い通路の中で、赤いジャケットに白いマスクをつけたダンサーたちともみ合いながら、「Can’t Feel My Face」をパフォーマンス。なかなかの密で見ているこっちもヒヤヒヤしてしまう。
(写真はDAZNのスクリーンショット)
そして、セットの最上段に登場し、バンドともに「I Feel It Coming」「Save Your Tears」を歌うと、ストリングスやコーラス隊を階段上のセットに従え荘厳に「Earned It」をパフォーマンス。
その後、ピッチ上では赤いジャケットに白いマスクのダンサーが整然と並んでおり、The Weekndも合流。例年であれば、ここでおお客さんもピッチ上で一緒にショウを盛り上げるのだが、新型コロナの影響で、今年はパフォーマーのみだった。それもあってか、客席から見ると、どこにWeekndがいるのかわからないのではないだろうか?という状況の中、「Blinding Lights」へ。ダンサーの手首には光るリストバンドが装着されており、振り付けとともにピッチ上が瞬く星空のように輝いて見える。最後はお決まりの花火で終了。
事前に語っていたようにサプライズ・ゲストは登場せず、The Weekndのパフォーマンスをしっかりと見せてくれたハーフタイムショウだったのではないだろうか。
しかし、ツイッターを見てみると、The WeekndではなくBruno Marsがトレンディングしていた。ツイートを見てみると、2014年にハーフタイムショウに出演した、ブルーノ・マーズのパフォーマンスを賞賛するツイートがたくさん挙げられている。確かに、ドラムソロから始まり、ゴールドのジャケットで統一されたバンドと軽快なステップを踏みながら歌ったあのステージは、筆者も圧倒された。ゲストもRed Hot Chili Peppersが登場(演奏は録音だったそうだが)と、豪華なラインナップ。
しかもブルーノは、Coldplayのハーフタイムショウにビヨンセとともにゲストとして登場し、メインのコールドプレイを食ってしまう華やかさを添えた、まさに現代のエンターテイナーだ。ツイッター上では、2014年のブルーノのパフォーマンスが過去最高だ、といったようなツイートが上がっており、トレンド入りしたようだ。
決してThe Weekndのパフォーマンスが悪かったとは思えないのだが、彼にとってはちょっとほろ苦いハーフタイムショウの評価になってしまったかもしれない。
※セットリストに関しては、間違い・漏れなどがある可能性があります。
なお、試合の方は、バッカニアーズに移籍した世界最高峰のQB、トム・ブレイディが7度目のスーパーボウル制覇に王手がかかっている。
(NO.16編集部)