フレンチ・エレクトロの代表的アーティスト、ダフト・パンクが解散を発表した。「Epilogue」と題された8分近くの動画公開されており、この中で、衝撃的な表現でその活動の終わりを告げている。
DAFT PUNKが監督した映画「エレクトロマ」のシーンを切り取ったものに、彼らの活動終了の意図を込めたようだ。だが、その理由や詳細は明らかにされていないという。
1993年から30年近いキャリアを誇り、多くのアンセムを生み出してきた。個人的には、2006年のSUMMER SONIC、幕張メッセでのライブが最初で最後のDAFT PUNKのライブとなった。筆者自身も若かったというのもあるが、あの盛り上がりは忘れられない。
ピラミッド型のセットに居座る2人が音楽に乗せて動いているのを見ながら、めくるめくDAFT PUNKの音と光の饗宴に身を委ねたのが強烈な思い出となっている。
最近、DAFT PUNKとしての活動は、全くと言っていいほど聞こえてこなかった。もともと楽曲をたくさんリリースする方ではなかったにしろ、最後のアルバムは2013年の「RANDAM ACSESS MEMORIES」は8年前と時間がたちすぎていた。この8年間、彼らに何があったのかは知る由もないが、一時代を築いたアーティストが活動を終えるというのは、なんとも寂しいものだ。新型コロナウイルスのパンデミックも、彼らに何かを問いかけたのかもしれない。
ただ、DAFT PUNKとしては終わりなのかもしれないが、それぞれの活動、という意味では可能性はゼロではないだろう。覆面ユニットだったので、もしかしたら今度は素顔で活動、なんてこともあるのだろうか。
何にせよ、今夜はDAFT PUNKのアルバムを聴きながら、サマソニの夜を思い出して一杯飲もうかと思う。
(NO.16編集部)