(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
イギリスのオーディション番組「Xファクター」2012年度の優勝者にして、過去に発売された3枚のアルバムのセールスが累計3000万枚を超える実力派シンガー・ソングライターのジェイムス・アーサー(James Arthur)。日本デビュー盤となった『バック・フロム・ジ・エッジ』からのシングル曲「セイ・ユー・ウォント・レット・ゴー」は2016年のリリース以来、10か国以上でチャート1位を獲得し公式MVのYouTube再生回数が1億回を超え世界中で愛され続けている。昨年はシガーラとのコラボ曲「Lasting Lover」を発表し、新しいアルバムの発表に期待が高まる中、新曲「メディスン」をリリース。ミュージック・ビデオも同時に公開された。
「メディスン」 ミュージック・ビデオ
年内発売予定の新しいアルバムに収録されるこの楽曲は、ジェイムス自身が体験した喪失感や傷ついた気持ちを共有しようと思ったところから生まれたという。2020年のヨーロッパツアー中に酷いパニック発作に苦しめられたジェイムスは、インフルエンザが悪化し病院に運ばれ、残りのヨーロッパツアーとアメリカツアーのキャンセルを余儀なくされる。地元のロンドンの病院に移った後は、自宅での療養を開始し、3月のイギリスツアーで大復活を果たす。本人も「今までで最高のステージだった」と言える程の出来だったが、コロナウィルス感染症によるイギリス都市のロックダウンで、ライブ活動が急遽中断となった。規制が少し緩和された後、ジェイムスは自身のスタジオを建設し音楽活動を再開。新しいアルバムの制作にとりかかり、1番初めにできた作品が今回リリースされた「メディスン」だという。
「君は僕の心臓をアドレナリンよりも速く鼓動させる 君のキスは地獄のような痛みを取り去ってくれる 君は僕をいい人間にさせてくれる 君は僕の薬なんだ」 と愛する人への気持ちを真っすぐに歌うジェイムスは、歌詞の内容通り、常に彼を支え続けてくれたパートナーのおかげで2020年を乗り越えられたと語っている。公開されたばかりのミュージック・ビデオ内にも印象的な美女が登場し、楽曲内の「君」を示唆しているかのようだ。
不安定な家庭環境で育ち、「Xファクター」で優勝を勝ち取ってからも、一時は自滅的な生活に陥ってしまいアーティスト活動を中断するなど波乱万丈な人生を送ってきたジェイムス。そんな彼だからこそ、傷ついた体験や人を愛する気持ちを題材にした曲がよりリアルで、たくさんの人の共感を得てきた。新しいアルバムも世界的に明るい年とは言えなかった2020年を乗り越えたジェイムスの体験が反映された楽曲が収録されているそうだ。新作の続報を楽しみに待とう。
◆ シングル情報
James Arthur | ジェイムス・アーサー
『Medicine | メディスン』