イギリスでは新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、今年1月に営業を止められてから、ようやく小売店などの営業も再開されたそう。日本では、去年の緊急事態宣言以降、営業時間の短縮で止まっているので、まだラッキーな方なのかもしれない。
ロンドンでは、レコードショップも営業が再開されたそうで、NMEの記事では、営業を始めたレコードショップがSNSで情報を発信していることが報じられている。
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— Rough Trade (@RoughTrade) April 12, 2021
今回の新型コロナウイルスのパンデミックによって、私たちの生活は否応なく変化を強いられた。レコードやCDの買い物に関しても、ネットショッピングが加速していた中、さらなる追い風となっただろう。一方で、ネットショッピングは店員さんとの交流もなければ、いわゆる「ジャケ買い」もリアル店舗に比べると少ないのではないだろうか??レコードショップに陳列されているジャケットを見ていて、目的のものではないけど、そのジャケットデザインに「ビビビ!」と来て、音もわからず買ってしまう・・・筆者ももちろん経験があり、中学1年か2年くらいにジャケ買いしたCDはいまだに持っている。
ライブに関しても、配信ライブは世界中どこにいたって見ることができるし、一定期間アーカイブがあったりもすることがあるので、仕事でオンタイムでは見れなくても、後から見ることだってできる。しかし、画面越しだし、あの身体中で音を感じる感覚は味わえないし、ライブだからこそ同じ時間に同じ場所にいるという特別な体験を共有することができる。SNSやインターネットでの「シェア」ではない共有だ。
日本でのワクチン接種が遅々として進んでいないのが現状で、フジロックも今年は国内のアーティストのみでの開催となった。それでも、フジロックが開催されるということは、大きな一歩を踏み出すことになり、ライブ業界も勇気付けられることは間違いないだろう。そのほかにも、VIVA LA ROCKやGREEN ROOMといった国内のフェスは、軒並み開催予定だ。
コロナを経て、改めて人との直接会ってのコミュニケーションの大切さだったり、ライブの高揚感だったりを再確認できたのかもしれない。
もしかしたら、デジタル音源から一気にフィジカルメディアへの回帰が起きたりするかもしれない。最近レコードショップに行ってないという皆さん、ちょっと足を運んでみていはいかがだろう??