デビッド・ボウイの命日から2年。
2016年1月8日、自らの69歳の誕生日にニューアルバム「★」(Blackstar)をリリースし、その翌々日の10日、およそ1年半に渡る癌との闘いの末、この世を去ってしまいました。
高樹千佳子(cent.FORCE)
MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)
闘病生活を送っていたことも公になっていなかったので、あまりに突然の訃報に、、、ショックで言葉を失いました。まさか。信じられない。。
あれから2年経ち、デビッド・ボウイについての様々なニュースをメディアで目にするうちに、ようやく、彼が天国に旅立ったことを受け入れられるようになってきました。
命日近くなると、世界中の様々なアーティスト達がライブで追悼パフォーマンスを行い、メディアでも追悼特集が組まれています。これからもずっとなくなることなく続いていくことでしょう。
それだけデビッド・ボウイは偉大で、唯一無二の存在だったということですね。フォロワーはたくさんいますけど、きっと‘デビッド・ボウイ’ほどのアーティストは、後にも先にももう出てこないように思います。
美しいルックス、奇抜なファッション、ジャンルにとらわれない独特の音楽性、サウンド作り、高いアート志向。圧倒的な存在感で、世界中の多くのアーティストに大きな影響を与えました。
ボウイの音楽はよく‘グラム・ロック’と言われていますが、様々なジャンルの要素を取り入れて、常に音楽スタイルを進化させてきました。グラム・ロック時代、ベルリン時代、アメリカ時代…、作品ごとに作風が変わり、それぞれ違った一面が見られます。
私がデビッド・ボウイを知ったのは、中学生の時。リチャード・ギアとジュリア・ロバーツ主演の映画「プリティー・ウーマン」のサウンドトラックでデビッド・ボウイの‘Fame’90’を聴いたのが最初でした。なんてカッコいい曲なんだ!!!と夢中になり、即効CDレンタル屋さんにデビッド・ボウイのアルバムを借りまくりに行きました。
お小遣いでアルバムも買いました。初めて買ったのは「Heroes」。ジャケットがカッコ良すぎたからです☆
そうして、ほとんど後追いで彼の作品を聴いてきたわけですが、2013年に、10年ぶり通算30作目となるニューアルバム「The Next Day」がリリース!!シングル‘Where Are You Now?’は本国イギリスのチャートで1位に!!
2004年のツアー以来、表立った活動をしてこなかったし、2012年のロンドンオリンピック開会式の出演オファーも断ったそうで、引退説も囁かれていたんですが、、
快挙とともにカムバック☆
私ぐらいの世代だと、リアルタイムでデビッド・ボウイの‘今’を聴くことができるなんて、本当に有難く、喜ばしいことでした。しかもジャケが、あの「Heroes」からとられている!!
というわけで、新作リリースは私の2013年の大事件の1つだったんです。
そして2016年1月8日、デビッド・ボウイの69歳の誕生日に、さらなる新作「★」(Blackstar)がリリースされたんですが、、その僅か2日後に…。
制作中は既に闘病中でしたでしょうし、10分近くと長尺の‘Blackstar’のMVでは元気そうに見えたけど、、もしかして、これが最後の作品になると覚悟しながら作っていたんだろうか。‘I Can’t Give Everything Away’の意図は…?
今もこの作品を聴く時は、制作中のデビッド・ボウイの様々な思いを想像してしまいます。
年を重ねてもずっと変わらず知的でかっこよかったデビッド・ボウイ。生涯、スタイリッシュでアートな唯一無二のアーティストであり続けた永遠のヒーロー。少しでも同じ時代に生きられて良かった。デビッド・ボウイの音楽に出会えたことに心から感謝しています。
沢山の素晴らしい作品を、これからもずっと聴き続けます。
デビッド・ボウイを知らない若い世代の方々には、こんなに偉大でかっこいいアーティストがいたんだ!と、ぜひとも彼の存在を、音楽を、知ってほしいです^^
最後に、私が特に好きなデビッド・ボウイの曲を10曲♪ (もちろん、たった10曲にはとても絞れないほど名曲はたくさんあるんですが、、悩みに悩んで、絞りに絞って!)
Heroes
Starman
Let’s Dance
Fame
The Jean Genie
Ziggy Stardust
Rebel Rebel
Fashion
The Stars
Blackstar
今気付いたんですが、タイトルに‘star’がつくものが多いですね☆