8月の“サマーソニック2017”では、瑞々しいパフォーマンス”で話題を集めた英国の新しき「世代の声」=デクラン・マッケンナ(Declan Mckenna)。再来日となった今回、12月14日(木)渋谷 CLUB QUATTROにて初の単独公演を行った。
(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
(Photo : MITCH IKEDA)
開演前、場内はカルチャー・クラブやシンディ・ローパーなどのポップスが流れているという、デクラン・マッケンナらしい楽しい空気で演出され、19時の開演とともに黒いTシャツの上に白い上着、ステージに欠かせない目の下のグリッター・メイクを施した、デクラン・マッケンナがバンドと共に登場。
「ザ・キッズ・ドント・ワナ・カム・ホーム」をオープニングにライヴはスタート、立て続けに「メイク・ミー・ユア・クイーン」をパフォーマンス。最前列に詰めかけたデクランとほぼ同世代のファン達が「カワイイ」の声を送る中、『今日は日本で初めての単独ライヴで、今年最後の単独ライヴなんだ。今年は忙しかったけど、日本に来るのを楽しみにしていたんだ。みんな今日は来てくれてありがとう!』とMCをはさみ、日本盤デビュー・アルバムにはライヴテイクが収録されている「ベーシック」、「ベツレヘム」、「マインド」をパフォーマンス。
サマーソニック2017以降、ヨーロッパ、UKツアーなど多くの公演をバンドと共にソールド・アウトさせてきただけに、Isabel(G)、Will(Key)、Nathan(B)、Gabi(Ds)の男女混成バンドとの息もぴったり。以前デクラン自身も『アルバム音源の制作とライヴは全く別ものなんだよね』と語っていたようにアルバムのオープニングを飾る「ヒュモンガス」から「イソンバード」への繋ぎはちょっとしたアレンジを加えた、インストで挟む形で披露。
『僕たち、とっても楽しい時間を過ごしているよ。なんだかもうちょっとダンスしたい気分。ここでダンスチューンを。皆も楽しんでくれるといいな。』とMC、デクランのユーモアセンスが込められたミュージック・ビデオが話題を集めた「ホワイ・ドゥ・ユー・フィール・ソー・ダウン」へ、お客さんもサビの部分を大合唱。インターネットで瞬く間に広まった、親に受け入れて貰えなく、プレッシャーに耐えきれず自殺してしまった10代のトランスジェンダーの子についての投稿にインスパイアされた楽曲「パラセタモール」では、その感情を爆発させ、2014年にデクラン・マッケンナを音楽シーンの中に広めるきっかけとなったFIFA(国際サッカー連盟)の汚職と同年のサッカー・ワールドカップを題材にしたヒット曲「ブラジル」で会場の熱量は一気に上昇。その後ジャムセッションへ流れてから、バンド・メンバーを紹介。
ラストはアコ―スティック・ギターに持ち換えて、デビュー・アルバムの最後に収録されている、ロスタム・バトマングリ(元ヴァンパイア・ウィークエンド)と制作した「リッスン・トゥ・ユア・フレンズ」をエモーショナルにパフォーマンス。デクラン・マッケンナの18歳最後の単独公演は終了となった。
来年2月から3月までの約2カ月間、デクラン・マッケンナはデビュー・アルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』を携え、全米ツアーを行う。
(Photo : MITCH IKEDA)
◆ 2017年12月14日 デクラン・マッケンナ@渋谷 CLUB QUATTRO セット・リスト
1 THE KIDS DON’T WANNA COME HOME
2 MAKE ME YOUR QUEEN
3 BASIC
4 BETHLEHEM
5 MIND
6 HUMINGOUS
7 ISOMBARD
8 WHY DO YOU FEEL SO DONW?
9 I AM EVERYONE ELSE
10 PARACETAMOL
11 BRAZIL
12 LISTEN TO YOUR FRIENDS