プリンスのニューアルバムが9月にリリースされることが発表された。
2016年4月、57歳とい若さで亡くなった、あのプリンスだ。
偉大なアーティストが早くに亡くなると、よく出てくるのが「未発表音源」。マイケル・ジャクソン然り、2Pac然り・・・(2Pacなどは、死後の音源リリースが多いことから生きているのでは?とまで言われたこともある。)
亡くなった後でも新しい曲が聴ける、というのはファンにとってはこの上なく喜ばしいことには違いない。しかし、当の亡くなったアーティスト本人は、その音源をリリースするつもりがあったのか、常に疑問に感じてしまうのだ。
曲の作り方、というのはアーティストそれぞれで違うだろうし、時代によっても変化してきた。特にPCでの作業がメインになっている現代、あるアーティストに話を聞くと、色々なフレーズやトラックがレコーディングされ、パーツのように蓄積されていく。それを発展させたり、組み合わせたりして曲を作っていくこともある。
またプリプロ、というでデモテープのようなものを作る作業をして、ボツになる曲もあるだろう。もちろん、いずれシングルなり、アルバムの収録曲にする予定で寝かせている素材もゴマンとあるはずなのだ。つまり、「未発表音源」と一言で言っても、アーティストが世に出せない、と判断したものも中にはあるはずなのだ。そして「未発表音源」がないアーティストなんて、おそらくこの世にはいないのではないだろうか。
とはいえ、残されたファンにとって、新たな音源が聴ける、というのは嬉しい。かくいう著者もプリンスのニューアルバム、と言われれば聞いてみたい。もちろん、亡くなったアーティストの新しい音源というのは、どこの馬の骨ともわからないような輩が勝手にリリースしているわけでなく、近親者やバンドメンバーなど故人の音源を託された人とレコード会社が「これなら世に出しても大丈夫だろう」と判断したものをリリースしているのだろうとは思う。そこには純粋にアーティストの音楽をこの世に出したい、リスナーに届けたいという思いがあるからだろう。そこにビジネス優先の考え方が入っていないことを願う。
さて、9月にリリースされるプリンスのニューアルバムだが、BBCによると、プリンス財団とワーナー・ブラザーズ・レコードが共同でリリースするようだ。ワーナーのツイッターには、「”Piano & A Microphone 1983”という、9トラック35分に渡るプリンスのピアノによる弾き語り」とある。収録曲の中には彼の代表曲のひとつ「パープル・レイン」も含まれているそうだ。プリンスのホームスタジオで録音された音源ということなので、かなり生々しいプリンスの歌声が聴けるのかもしれない。正直なところ、その歌声、やっぱり聞いてみたい。
This September 21st, the timeless Prince back catalogue welcomes a new, special addition – Piano & A Microphone 1983: 9 tracks and 35 minutes of Prince – solo with just a piano and a microphone. More: https://t.co/cypEBCWjz5 pic.twitter.com/sh0oUc0rKq
— Warner Bros. Records (@wbr) 2018年6月7日
(No.16編集部)